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紫陽花

近所のスーパーへ買い物に向かう途中の線路脇の紫陽花がもう咲き始めていた。
これからどんどん紫陽花が咲いてくるんだね。
「アジサイ」には、言霊がある。
左右共、手指をつまむような形にし、右手が上から、左手は下からくっつけた形である。
言霊的には、まるで塞神のような、石のような状態を示すわけさ。

「あじさい」という名は「集まる」ことを意味し、「集(あ)づ」と花の色の「真(さ)藍(あい)」から生れたという伝承があるそうだ。
【「あじさい」の語源は藍が集まって咲くという意味の「集真藍(あづさあい)」からきている】
ただ、あじさいの手印には、青は無く、気が集まるので赤い。そして、中央の封じ込められた部分は黒い。

アジサイは酸性土壌で青くなり、アルカリ性土壌では赤くなるというが、基本、品種改良されている。
それとは別に、時間と共にそれなりに色変わりはする。
ですから、
言問はぬ木すらあぢさゐ諸弟(もろと)らが練りのむらとにあざむかれけり 大伴家持
なんて歌がある。
家持の歌では、紫陽花は不誠実な喩えに使われている。色変わりし、実を結ばないからである。

梅雨のアジサイとくれば、「カタツムリ」(でんでんむし)を想起する。
「でんでん」とは、でんでん太鼓のでんでんであり、左右に振ることである。言霊なのである。
「カタツムリ」は言霊ではなく、「片目つぶり」なのである。たとえ二本の大触角の先端に二つあっても片目なのである。
右螺旋の渦の家を持ち、雌雄同体の蝸牛さんだからこそ、こんな名前をつけられたんだよ。
ただ、正確には左巻きのカタツムリもいる。

「いろは歌」ってご存知ですよね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%AF%E6%AD%8C


我々の世界は「色」として示している。
「いろは四十七文字」ですから、この世は「47」であるとも言っている。
【「48」は分断の数字で、左右に別れるベクトルを持つと以前書きましたね。
余談 : 渋谷スクランブルスクエアは、47階建でビル屋上に展望台があります。】
そして、七五調ですので、「波」と同じ意味、つまり、思い通りにこの世はいかぬと掲示しているのです。

【「とがなくてしす」
いろは歌は『金光明最勝王経音義』などの古文献において、七五調の区切りではなく七文字ごとに区切って書かれることがあるが、七字区切りで以下のように各行の最後の文字を拾って読むと、「とかなくてしす」即ち「咎無くて死す」と読める。

いろはにほへ

ちりぬるをわ

よたれそつね

らむうゐのお

やまけふこえ

あさきゆめみ

ゑひもせす】

7×7のマスにはめ込むと、左右上の角と左下角の文字で「イエス」が現れ、下段一列からは「トガナクテシス」という文字がみてとれる。

作者については、空海、柿本人麻呂源高明の3人が候補にあがっている。
私としては、柿本人麻呂ではないかと思っている。
だって、蘇民さんの女神は、咎無くて死した状態にさせられていたし、飛鳥時代には本当のメシアとなるんだから。いやもうその時代を皆が生きているよね。



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