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皮膚科初学者へオススメの教科書を紹介

以前ブログで皮膚科のおすすめ教科書・参考書を15冊紹介しました。

このnoteでは、その中で特に初学者に役に立つと思われるオススメ本を3冊を厳選します。

研修医の方や、看護師、薬剤師などコメディカルの方にも参考にしていただければと思います。

1. 誰も教えてくれなかった皮疹の診かた

まず紹介するのは皮膚科診断の教科書です。どれだけ疾患の知識や治療の知識があったとしても、診断がつかないと何もできません。

しかし一般的な皮膚科診断の教科書は「見た目一発診断」のようなものばかりで、診断法の解説はほとんどありません。

この本は他書と違って、皮疹を見た時にどこに注目して、何を考えばいいかが詳しく解説されており、まず読んでおくことをオススメします。

2. 診療所で診る皮膚疾患

次に紹介するのは皮膚科治療の教科書です。

この本のポイントは無機質な記載の羅列ではなく、叙述的に書かれているところです。また百科事典的ではなく、よくある疾患の知識だけに絞って記載されています。

特に患者の多い湿疹に多くのページが割かれている点が特徴と言えるでしょう。70疾患のうち23疾患が湿疹・搔痒症のカテゴリーです。

「アトピー性皮膚炎かもしれない湿疹」や「あせもかもしれない痒み」など、よく出くわす症状に対する対応が載っていて有用だと思います。

この本を一通りマスターすれば、一般外来は問題なくこなせるようになるでしょう。

3. ここがツボ!患者に伝える皮膚外用剤の使い方

外用薬を使う状況は大きく2つに分けられます。

・湿疹などの炎症性皮膚疾患
・潰瘍などの創傷

この本は炎症性皮膚疾患治療薬(主にステロイド外用薬)の教科書です。
薬剤師向けですが、研修医などの初心者にもおすすめです。

実際の処方例が30例解説されているのでイメージしやすく、基本的な外用薬の使い方は網羅されています。

保湿剤との混合とか、ステロイドと亜鉛華の重層についても記載されていて、外用治療を一通り理解することができます。
他にも、抗真菌薬とサリチル酸ワセリンの重層なんていう裏技的処方も書いてあって、最初はこの本でイメージをつかむとよいでしょう。

まとめ


今回紹介した3冊以外にも、ブログで色々な分野の教科書を紹介していますので、気になった方はブログも御覧いただけましたら幸いです。

オススメ教科書15選

分野別アトラス

診断トレーニング本

小外科・小手術本

皮膚科以外のオススメ本

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