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コテンラジオ特別編-佐渡島庸平さんの話を聞いて

本日で上海ロックダウンも24日目になりました。24日って!

ロックダウンが長期化してくると「暇でしょう?」とお声がけ頂いたりもするのですが、おかげさまで忙しいです。笑
何だかやりたいこと(これはInputに限らずOurputも)は次から次へと出てきていて、本当に時間は有限で足りないよなぁ、なんて思っています。

以前のエントリー「角川まんが世界の歴史を読んで」で最近「コテンラジオをよく聞いている」という話をチラッと書きました。相変わらず散歩をしたり、洗い物をしたりしながら聞いているのですが、少し前にUPされていた特別編「ゲスト:佐渡島庸平さん」がとても気づきが多かったので、アウトプットして共有します。

少し調べればすぐ出てくるので佐渡島庸平さんのProfileは簡単に。株式会社コルクの代表で、創業前は講談社でバカボンドや宇宙兄弟などの編集を担当されていた方です。僕と同い年です!笑

内容の方は最新著書を中心に色々な方面に飛び、「うーん!」と唸らせられること多数で本当におもしろかったのですが、特に僕の気になったところを2つだけ挙げさせて頂きます。

最新の著書「観察力の鍛え方」から「バイアスとメタ認知」について

バイアスがない人はいない、常に僕たちは物事をバイアスをかけて見るようにできている。それはなぜかというと、バイアスをかけることで情報処理を早くしている、と。自分が見たいように世の中を見ているので、自分が正しいと思っていることを正しく見られるように、情報を収集し(もしく自分のバイアスを補強してくるようなアルゴリズムが入っているSNSを使用している)どんどんバイアスが強くなっていく、と。

さらに、一度「こうだ」と思ったバイアスから逃れることは簡単ではない。まずは常に自分にバイアスがかかっていることをどこかで認識しながら物事を観察することが大切、と。最近よく言われる、「メタ認知の重要性」ともかなり重なるところですね。

ラジオの中でも「最近Twitterでみんな言ってるよね」という会話がすごく多いのだけど、Twitter(もしくは多くのSNS)のアルゴリズムの特性と、人間にはバイアスがかかるもの、メタ認知、についての知識を得ることで、この発言をするときの自分の置かれている状況を客観的に表現できるのでは?というような話になっていて、おもしろかったです。

良い観察と悪い観察の話

良い観察というのは、わかることではなくて次に観察したいことが見つかること、悪い観察とはわかった気になる観察、という話もとてもおもしろかったです。

問いに対して観察をし、その後問いを再生産していくことが良い観察である、と。この観察は「物事の捉え方」にも直結するのかな、と感じました。

同じ事象でもPositive/Negativeどちらのコメントも引き出すことができ、どのように捉えるか、どんな解釈を行うのか、は自分次第ということです。

例えば冒頭記載の通り、僕は今日で上海24日目のロックダウン生活ですが、これを「まじ中国終わってるわ、この国に未来はないわ」と捉えるのか「1ヶ月のロックダウンなんて経験は滅多にない、この機会しか感じられないことを記録しよう」と捉えるのか、起こっている事象は同じでも、観察をして捉え方を選択することが肝要である、と理解しました。

その上で自分の感情についての理解を深めることも改めて大切だなぁ、と。
例えば「恐怖」は自分でコントロールできず手に負えない状態に注意がいっている、と言語化できます。恐怖を恐怖として捉えるのではなく、「恐怖」を表出しして眺め、具体的にどの部分が恐怖なのか、を観察して感情を選択していくことで、恐怖を裏返したワクワクに変えられないか、そんな話もありました。

気づきはコーチングでの学びにとても似ていた!

まだまだたくさんの気づきがありましたが、気になる方はぜひPodcastを聞いてみてください、こちらから聞くことができます。

とても聞き応えがあり新しい視点を得ることができるのではないかな、と思いました。そして話されている内容は、今学んでいる「コーチング」ととても似ているな、とも感じました。

ひとりで生活していることといくつかの理由から、1年半くらい前からコーチングの学習を始めています。どんな学びがあるのか、はそのうち書いていきたいと思っていますが、上で取り上げた2つのポイントもいずれもコーチングでも学んだ考え方でした。

1つ目のバイアスの話は、コーチングでは「ビリーフ」と呼ばれていました。誰しも過去の経験や解釈によって考え方の癖や信念、心地よいポイントがあります。これを認識し、一度それを外すことで、視点が変わり今まで考えもしなかったアイデアやアクションプランが出てくる、というもの。

2つ目は「感情の捉え方」について。
上に書いた「ビリーフ」と反することが起こったときに、人は怒りか恐怖を感じる、と。でも感情にそのまま反応するのではなく、なぜその感情が起こっているのかを眺めて捉え直し、反応を選択していく、というもの。上に書いてあるメタ認知にも近い考え方に思いました。

そして感情の対処方法は7つの習慣に書かれている「刺激に対する反応を主体的に選択する」ともとても似ているようにも思います。

そう考えると、やはりたとえ技術が大きく進化していても僕たち人間の本質的な部分は、そんなに物凄い速度では変わっていかないのかな、なんてことを思いました。

だから歴史を学ぶことは、とてもおもしろいのかもしれないな、なんて思った日曜日の午後でした。早速「観察力の鍛え方」をポチッとして読み始めています!


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