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【情緒学級×読み聞かせ6】レオ・レオニ3作品

前回、絵本「窓ぎわのトットちゃん」を取り上げた情緒学級の読み聞かせ。
1年生には難しい内容ではあったので、今回は1年生に寄せようと決めていました。

1年生は『スイミー』を国語で学ぶので、レオ・レオニの他の作品もいいかも…とぼんやり思い浮かび、自宅と図書館でレオ・レオニ作品に当たってみました。
選んだのは、『じぶんだけのいろ』『さかなはさかな』『フレデリック』の3作品。

いずれも、「他の動物と違う自分をどう受容していったか」というテーマが底にあります。

『じぶんだけのいろ』は、自分固有の色を持たないカメレオンが、同じカメレオンの友人とともに生きていく話。
『さかなはさかな』では、陸の世界を見られなくて友達のかえるを羨むさかなが、最後に海の世界をずっと見ていられる素晴らしさに気づく話。
『フレデリック』は、他のねずみと違い、食料を集めるような仕事をしないねずみのフレデリックが、言葉やイメージを集めて励ます役割を担って仲間に受け入れられた話。

最初は漠然と「レオ・レオニなんかいいなあ…」と思っていただけなのですが、読んでいくと、情緒学級の子どもたちに聞かせたい作品が多かったです。

発達障害はそれ自体が悪いことなのではなく、コミュニケーションの取り方がマジョリティと違うために、社会で適応が難しくなりがち。けど、他の人と違っていても、あるときは仲間を見つけ、あるときは折り合って、あるときは自分の個性を活かして生きる術はあるんだよ、と。

私の勝手な主観なのですが、一連のレオ・レオニ作品を通じて、そう言われたような気がしたのです。私自身が自閉スペクトラム症の傾向があるのではと疑っているのですが、振り返ってみると、そんなふうにして乗り切っていけたところもあったなと。
(子どもたちにはそんなことは言わず、淡々と読み聞かせたけど)

レオ・レオニ作品は複数読んだという子どもも多く、読み聞かせになじみやすいとも感じました。本当、『スイミー』以外の作品も触れたい、触れさせたいです。

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