見出し画像

ASD(たぶんADHDもある)の苦労話聞きたい?

僕が発達障害と診断されたのはおよそ10年前くらいだった。それまでは統合失調症様の妄想や幻聴に悩まされ、不安でいっぱいで、家に引きこもっていた。

診断を受けてからも、作業所に通いつつ、自分にできる仕事はないかと探していた。

失恋をきっかけに作業所を移り、そこで出会ったのが中国人の事務員さんだった。僕はかつて大学で中国語を専攻していた。だからそこでその人と話すうちに、もう一度中国語を勉強しなおそう、と考えた。

中国語教室に通うことにした。かつてバイトしようとして諦めた中国語教室。先生の教え方は素晴らしかった。作業所の朝の時間と帰りの時間の合間にも勉強をした。

そして中国語検定2級を取った。作業所は辞めることにした。就労支援に通うことにした。そこで中国語をさらに勉強し、中国語検定準1級を取った。

僕はそこで会社勤めには向いていないと感じ、さらに就労支援の職員さんに、自宅で仕事するスタイルを考えてみてはと勧められた。そして僕は翻訳の道を選ぶことにした。いくつかのトライアルを受けて、合格したところでいくつかの経験を積んだ。

ある日Twitterに、「ゲームの翻訳ってないかな」と呟いたところ、ある人から反応があり、そこから僕はゲームの翻訳を目指すようになった。トライアルを受け、いくつか合格をした。ただ、まだまだ技術は低く、定期的な仕事がなかなかない。

ある翻訳者の先輩はこう言った。「中国語のレベルはいい線行ってるけれども、日本語がまだまだ。本をたくさん読んで」

その先輩の言っていることはもっともだ。やはり読書量が足りない。

画像1

今、僕はちゃんと稼げているとは言えない。でも先は見えてきた。


僕は天才でもなんでもない。好きなことを、やれることをしてきただけ。

中国語も才能あるとは言えない。ただ好きなだけ。

世の中できるかできないかじゃない、やるかやらないかなんですよ、結局。

僕の苦労してない苦労話は終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?