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先取り学習よりも小4から身につけたい大切な学習方法がある

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
中学受験を本格的に意識しだす小4くらいにありがちなのが、先取り学習で先手を打ちたいという親心。
御三家狙いのご家庭では未就学時代から『読み書きそろばん』を開始しているご家庭も珍しくありません。

何を隠そうウチもそうだったのですが、実は後になって気がついたことがあります。
小4くらいからはもっと大切な学習方法があると。

先取りはさほど重要ではない

まずはウチの話をします。
ウチの場合、2歳のころから数字に特別な興味を持ち始め、気がつくと毎日ノートに数字を書いてすごしていたので、「それならばもうちょっと面白そうなことをしてみよう」ということで3歳から公文に通いはじめました

最初こそリンゴの数を数えたり、数字を書いたりする微笑ましい教材だったのですが、息子はめちゃくちゃ公文のプリントにハマってしまいました。

気がつけば幼稚園年長のときに中1レベルの数学が終わっていました。
7学年先まで終わった計算です。
毎年表彰されてキラキラのオブジェ(だっけ?)をもらって喜んでいました。

小学校に入ってからは、地元の学習塾が特待生として授業料無料で迎え入れてくれたので公文はやめました。(サピに入るのは小3から)

正直いって、公文である程度進んでいれば小学校レベルの算数は余裕です。
小学校時代はまったく勉強をしなくても学校のテストでは満点取れました。
おそらく公文で進度が早い子たちはみんなそんな感じでしょう。

一方、なんとなく公文の弊害を感じていました。
それはとにかくスピード勝負になっており、『速いのが正義』になっていたこと。
もちろんそれでも良いのですが、中学受験の算数はスピードだけで勝負できるほど単純ではありません。

実は本当に大切なのは『じっくり時間をかけて考えて、脳に汗をかきながら手を動かして試行錯誤しながら問題と格闘する力』です。
そしてこれは小4くらいからじっくり育むべき大切な力です。

スピードだけを追い求めた先取り学習は小学校レベルまでなら有効なのですが、中学受験レベルやそれ以上になるとじっくり取り組む能力の方を育むべきです。
その分水嶺が小4なのだ・・・と感じています。

小3までは先取り学習でも構いませんが、小4からは学習進度よりも学習深度を重要視するべきです。

『速い』のはあたりまえ

そうは言っても、単純な計算が速いことはあたりまえのことです。
2桁の四則演算程度が頭の中でピピっとできていれば問題ありません。

ウチの場合は計算がとても早く、頭の中でできてしまうことをいちいち書くことをしなかったため、逆にきちんと書くことができずに後々苦労しました。
しっかり書く忍耐力というのも実は大変な能力なのです。
先取り学習をしている子の弱点がこれです。

スピードが勝負の作業として問題に取り組んでしまう癖がついているので、手順を一つ一つ追いながら丁寧に解くことにもどかしさを感じてしまいます。

この性質はなかなか直りません。
たとえばお子様が算数のテストで、あとで2で割らなければならなかったのを忘れてしまうとか、今やっている計算がなんのためにやっていたのかわからなくなっているとか、ひっ算が書けないということが起きていたら要注意です。

一朝一夕にはできないから

中学受験を意識するのであれば、小4からは先取りよりも深度を重視しましょう。

お子さまにとっては今までの価値観がガラッと変わるので、とても抵抗感が大きいかもしれません。
今迄はスピーディに問題を解くことばかりが良しとされてきたのに、これからはじっくりと考え丁寧に書くことを求められるわけですから、一朝一夕にはできません。

粘り強くたくさん書くとか、いろいろな解法を頭の中で考え出すといった具合に、より高等な方法を身につけなければなりません。
サピックス上位の成績を取れる子たちはこの能力が発達しています。

おそらく高校数学レベルまで進んでいるならば、こういう能力は身についているでしょう。
証明問題がスラスラ解けるレベルでしたら心配ありません。
けれど、ほとんどの中学受験生はそこまでの先取りをしていませんし、そんなものは必要ありません。
中途半端な先取りをするくらいなら、小4からは舵を切って問題への取り組み方を見直した方が効果的です。

中学受験までは時間があるようで、実は余計な時間はあまりありません。
伸ばすべき能力を無駄なく必要な時期に伸ばすことが、合格への一番の近道です。

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母親のマインドチェック

・先取り学習だけでは無意味
・じっくり取り組む忍耐力が大切
・しっかり考え丁寧に書くことを重視
・小4からは思い切って舵を切り、高等な能力を伸ばすことを優先
・どれだけ先取りしているかを自慢するのは恥ずかしいと肝に銘じる


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開成に進学後、次の目標に向かってがんばっている息子にサポートをお願いいたします♪