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小6の11月以降に伸び続ける秘訣

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
夏休みが終わり、日曜日も塾にカンヅメ、模試をうけまくり、出願校もあらかた決まり、過去問にも力が入る11月。
「あと3か月」というプレッシャーはとても大きくのしかかります。

学校別サピックスオープンは11月末にはすべて終了しますし、合格力判定サピックスオープンは12月の最初に終了します。
しかしながら、最後の模試から本番の入試までまだ2か月あるのです。
12月と1月の二か月間が本当の勝負です。
この二か月間で一気に芽吹き、大輪の花が咲くように、最後の最後まで伸び続けるためにはどうすれば良いのか。

息子の体験談を交えながらお伝えします。

最も大事なのは本人の【自信】

最初に書きます。
なにより大事なのは本人の自信です。
これがなければ、たとえ模試でいつも合格可能性80%をたたき出していたとしても、危ういです。

大切なことなので核心部分を最初にお伝えしてしまいますが、最後の最後にゆるぎない自信になるのは、自己肯定感から生まれた自信です。

どういうことなのかというと、子供自身が当たり前のように『どんな自分でも大丈夫』『どんなことがあっても大丈夫』と、思えること。

根拠なく自信をもってそう思えていること!

「根拠なく」というのがキーワードです。
自己肯定感、と言われてもなんのこっちゃと思われるかもしれないので、もっと簡単に言うと、たとえば模試の結果が思わしくなくても自分は大丈夫と本気で思っていることです。

逆に、根拠のある自信とはなにかというと、「模試の結果が良かったから」とか、「いつもα1だったから」のように、条件付きになっている自信のことです。
こういう自信のほうが理由もあるし、実際のデータを見ても確実なのではと思いますが、そうとも限りません。

もちろん、根拠のある自信があって、なおかつ自分がスーパーサイア人になったと思い込んでいる根拠のない自信まである子が無敵です。
でもそんな子はほんの少数です。
全受験生の1%もいれば良い方なのではないでしょうか。

想像してみてください。
入試当日、A君とB君が自分に言い聞かせています。
A君:何があっても大丈夫。何があっても自分が合格する!
B君:模試で80%だから大丈夫。先生が合格すると言ってたから合格する!

A君とB君、どちらが合格しそうですか?

何があっても大丈夫。何があっても自分が合格する。
これ、最強ですよね。

データや根拠に基づいた自信よりもエネルギーがあるのが、根拠のない自信なのです。

残り2か月の学習を支えるメンタル

全受験生が全精力を上げて追い込みをかける12月と1月の二か月間。
この二か月間をどのようなメンタルで過ごすかによって、毎日のお勉強のエネルギー量が変わってきます。

「もう2か月しかない・・・あれもこれもまだできてない!どうしよう!」と焦らせて追い込みをかけるのは、あまりにもったいないです。
ここまできたらもう志望校も決まっているのですから、お母さんは毎日志望校の校歌を歌ってあげるくらいのハイテンションで応援してあげてください。
ちなみに開成の校歌はYoutubeで聞けます。

個人的には校歌のなかに「開成」という校名が入っていないところがカッコよくて好きです。
他の学校の校歌もYoutubeにあるので調べてみてください。

・・・話を戻します!

最後の模試の結果や、塾の授業中のテストなど、いろいろなものにメンタルが揺らいでしまうことがあります。
本人同様、母親にとってもかなりショッキングなことが起きるかもしれません。

そういう時に便利な一言をお伝えします。
もうね、何があってもこの一言で切り抜けてください。

「まだ伸びしろあったんだねー!」

「伸びしろ」とは本当に便利な言葉です。
ものすごくポジティブです。
ウチの息子がかつて塾の国語の授業中のテストで12点(100点満点)を取ったとき、時期は小6の10月でした。
そのとき、国語の先生は息子にこう言ってくれました。

「おまえ、この期に及んで伸びしろだらけやな!」

この時の先生の言葉に感動を覚えました。
もちろん私は直接聞いていませんが、息子が帰宅してきて言ったのです。
目をキラキラ輝かせながら
「先生に伸びしろだらけやなって言われた!」と。

私もなんだかおもしろくなってしまって
「伸びしろが見つかってよかったね!」と答えました。
それからというもの、本当に息子は別人になったように記述問題を書いて直して書いて直して・・・を繰り返し、みるみるうちに激ムズ記述問題をきちんと解答できるようになったのです。

ちょっとした言葉がけとちょっとしたサポートで、追い込み時期の勉強へのエネルギーが増大します。

↓こちちらがまさに息子が伸びしろ爆上げ寸前のテスト実録です。
すばらしい伸びしろがご覧いただけます。(一部有料)

テンションを爆上げさせる

それでも気分の波はやってきます。
友達の方が点数が良かったとか、正解だと思っていた問題を間違ったとか、ちょっとしたことでネガティブなモードに持っていかれそうになります。

そんな時は、とにかく理屈抜きでテンションを爆上げさせるに限ります。
ウチがやっていたのは合格ごっこです。

やり方は簡単。
子供と一緒に合格発表のシミュレーションをするのです。
「あ、あった!合格だー!」と言いながら斜め上を指さします。(合格発表の掲示板を見上げて確認するイメージで)
子供とともに「やったー!!!おめでとう!!!」と叫びながら手を取り合って2,3回飛び跳ねます。
(マンションにお住まいの場合は時間帯やテンションの上げ方にご配慮を)

恥ずかしがらずに、本気でやってくださいね。

最初のうちは子供は「は?なにやってんの?」とクールな反応かもしれません。
でも、回を重ねるうちにシミュレーションの効果が出てきます。
ウチは12月くらいまでは週一くらいで、1月に入ってからはなんとなく日課になっていました。

「なにをバカなことを!!!」とお思いかもしれませんが、だまされたと思って5回くらいやってください。(1回ではあまり効果がありません)
きっと、どんどんテンションがあがる感覚がつかめてきます。
私の場合やっているうちに気合が入りすぎてしまって、最終的には涙が出るほどまでになりました。
お母さんはとにかく明るく、ちょっとぶっ飛んだくらいのテンションでいてください。

2021年の開成中学の合格発表は掲示板ではなくオンラインとのことです。
掲示板の前でハラハラするあの感じが醍醐味なのに、本当に残念なことです。
コロナが落ち着き、新校舎が完成したらまた掲示板での合格発表が復活して欲しいと思っています。

合格発表が掲示板ではなくオンラインの場合は、PCの前で合格ごっこをしましょう。
その際、Wordかメモ帳かなにかで【合格】と書いたペラ1枚でも作って、クリックしてバーンと表示させるくらいの演出があっても良いです。

ネガティブモードに引き込まれそうになったときには、頭が空っぽになってテンション爆上げできるような、微笑ましいイベントを親子でやりましょう(本気で)

すると不思議なことに、あれよあれよという間にお子様に【根拠のない自信】が芽生えてきます。
根拠のない自信は、ネガティブなところからは生まれません。
お母さんはすこしおバカになってください。
そのおバカっぷりに子供の心が安らぎますから。

素直さが大事

根拠のない自信、伸びしろ、合格ごっこ・・・いろいろと奇想天外だと思われているかもしれません。
でもこれは本当に子どものメンタルには効果的なことばかりです。
お母さんはプライドを捨て去ってお試しいただきたいと思っています。

最後に身も蓋も無いことを書きます。

最後までお読みくださりありがとうございます。
ここまでお付き合いくださった方だけに最後の一言を書きます。

素直さが大事です。

ここまでお読みいただいた方は、ウチの息子がよくそんなことやったなぁと思っている方も多いと思います。
実は一番のポイントは「素直」だったということです。

これは一朝一夕にどうにかなるものではありませんが、ちょっとしたことで方向付けができます。
まずお母さんが素直な気持ちでお子さんに向き合ってください。
誰かの悪口を言いふらしたり、疑心暗鬼になるようなことを吹聴したり、変な競争心を植え付けるようなことを言ったりしないということです。

物事をシンプルにそのまま受け入れる。
良し悪しのジャッジをしない。
物事はただ起きているだけであり、それに理由をつけるのは自分の心です。
何かに揺さぶられてネガティブになったり、パニックになって子供にあたったりするのは、単に自分の心の反応が引き起こしているだけ。
受け入れるときに知らぬ間にジャッジをしているから、フィルターがかかってしまいます。

起きた事象はそのまま受け入れて、それが良いわけでも悪いわけでもない。
そう思えたら、本質を見失わずに子供の応援が素直にできます。
お母さんが素直に事象を受け入れていると、子供もすぐに素直になります

どんな結果であれ、一緒に乗り切った中学受験という経験は宝物だったと思えるように、最後の追い込みの12月と1月の二か月間を乗り切りましょう!
応援しています。

母親のマインドチェック

・条件付きでない「根拠のない自信」を大切に
・「まだ伸びしろがあったね!」を忘れずに
・いつも本気のハイテンションで
・素直になろう
・不安も悩みもすべて自分のフィルターを通してできあがった幻
・本気で我が子の合格を信じる
・つねに冷静な部分を残しておく

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開成に進学後、次の目標に向かってがんばっている息子にサポートをお願いいたします♪