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温泉愛すごすぎの、くるみの湯のおっちゃん。

我々、素人温泉探泉隊シニア部は、ついに北海道の地に降り立った。そうなのである。北海道である。

本当はこの後すぐに、私が大好きな豊平峡温泉に行く予定だったのだが、同伴の部員が見つけてくれた「くるみの湯」が面白そうなので、急遽変更することに。

しかし、このくるみちゃんが今回の6泊7日の温泉旅行のまさか最高グランプリを受賞するとは、この時はまだ誰も予想できなかったのである。

とりあえず、くるみの湯を通り過ごし空港から近いトリトンへ。我々の探泉はだいたいいつも美味いもんからスタートするのである。
30分ほど引き戻し、いよいよ、くるみの湯へ。

くるみの湯入り口は超シンプル

到着。
どう見ても温泉施設には見えない畑の中の一軒家。おそるおそるドアを開けると、初老のおじさんが受付に。

我々が初めてとわかると大歓迎。しかも兵庫県からこの温泉に入りに来たと告げると、ウエルカムモード全開でここの温泉の説明を徹底的に繰り広げていただき、その眼差しと口調からガンガンと温泉愛が伝わってくる。

要約すると、数十年前、北海道大学のとある先生が来て、ここ掘ると温泉が出るよとおっしゃった、当時、はぶりよかった村民たちがお金出し合って掘削すると、なんとなんと素晴らしい湯が湧き出した。しばらくは村民限定の会員制でやってたのが、のちに経営が立ち行かなくなり、一般解放したのが5年ほど前のことと・・・。2015年くらいか。
そこから噂が噂を呼んで、温泉マニアが訪れ、その投稿を見て私たちも呼ばれたのであった。ありがたいことだ。

「とにかく浸かった瞬間わかるから!」
これが、温泉愛オヤジのキメトークであった。うかうかしていると、一緒に入ってきそうな勢いだったので、いざ浴場へ。

期待度マックスで、いそいそと裸になり、かけ湯をして浴槽へ。
41℃のぬる湯と43℃の熱湯。私は熱湯が好きなのだが、とりあえずぬる湯へ。
入った瞬間、なにこれ!というくらいトロトロ・ヌルヌルのモール泉の実感。

いや、今までヌルヌルのお湯は、兵庫県のシルク温泉や、長野のファインビュー室山(源泉は中房温泉)で味わっているが比べもびのにならない。あとで調べるとPH9.8!!!
なんじゃそれは!!!!
これだけアルカリ度が高いと余分な皮脂を溶かすのみならず皮脂膜までを溶かし、肌がカサカサになる可能性が。だからあまり肌をこすりすぎないことが良いと思う。

すごいアルカリ泉

なんじゃそれは・・・・・!!!!
キッチンハイターはPH13という強アルカリ。ぬるぬるするでしょ。
ハイターは薄めた液でも目に入ったら失明する可能性があると言われているから強アルカリはある意味怖い。

実際PH値は1違うと体感がどれくらい違うのか、全くわからなかったが数日後、釧路でPH9.2のモール泉に入ることになるが、そこまでぬるぬるを感じなかったので0.6の違いでも体感には大きな違いがあることがわかって少し安心というか納得した次第。
温泉は本当に深い。

温泉分析書

くるみの湯
所在地:千歳市根志越59-13
電話:0123-24-5531
営業時間:12:00〜21:00(20:30受付終了)・年中無休
入浴料:大人480円







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