三本の矢　毛利元就

　今回は、毛利元就。
　
　中国地方の大・大名、毛利氏の創業者である。
　政・戦、両方に優れ、調略の名人。
　
　息子たち二人を、有力国人、小早川氏と吉川氏に養子に出し、勢力拡大に努めた。
　元就には、３本の矢という故事がある。
　死ぬ前に、枕元に息子兄弟３人を呼び、一本の矢を出して、折って見せ、
そのあと、三本の矢を折ろうとして、
なかなか、折れないのを見せた。
　このように、毛利本家、小早川氏、吉川氏の３人の兄弟が、協力すれば、三本の矢のように、なかなか、折れずに、末永く、やっていけるだろう　と兄弟結束して、あたるように言い伝えた、有名な話。

　この故事は、戦前の教科書に乗り、
教えられていたらしいが、どうも
まゆつばらしい。

　でも、元就が、兄弟結束して、毛利本家をもり立てることを、いったのは、本当らしい。
　
　関ヶ原の戦いで、毛利輝元は、西軍の総大将に祭りあげられて、戦後、徳川家康に、領土を大幅に削減されたが、
その毛利氏のエネルギーは、幕末に、長州藩として、爆発し、薩摩藩とともに、
徳川幕府を滅亡に追い込んだのは、
偶然ではないであろう。