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手作業のデザインワークショップを続ける理由

PCを使わずカッターやハサミを使ったアナログ形式のレイアウトデザインのワークショップを始め、そのワークショップを続ける理由についてまとめました。

私は文字を書いたり、箸を持ったりなど本来右利きですが、ある時だけ「左利き」になります。それは絵を描くときだけ。デザインの仕事を生業としているので打ち合わせ中メモしたり、ラフを描いていると、右手と左手を交互にペンを頻繁に持ち替えるので奇妙に思われることがしばしばあります。

これは親に聞いた話で、幼少期に指をしゃぶるので仕方なく包帯でぐるぐる巻きにされ、指をしゃぶらないように封印されていた所為らしい。包帯で封印されている間も絵を描くのが好きでずっと左手で描いていたそうだ。つまり字を覚える前の幼いころに脳に植え込まれた「モノを見て考えて形として描く」行為だけを左手で行うようになったというわけです。
残念ながら、芸術家に左利きが多いから矯正させようとか星飛雄馬的な意図は全くなかった。

そこから50年経った今、その左手を使う機会はほとんどありません。漫画やイラストを描くことがないし、デザイナーとしての仕事はMac上でほぼマウスで行うので素手で何かを作り出すということが日常ないのです。しかし、文字や写真を並べたりレイアウトのアイデアを考えるクリエイティブな時間だけは左手が活躍します。

学生のころはPCでデザインできる時代ではなかったので手作業で塗ったり貼ったりして表現方法を模索していました。その頃の楽しさを参加する皆と分かち合いたいという思い、そして手から伝わった思い出は脳に刻まれ記憶に残りやすいと実感した事がワークショップ形式の勉強会を続ける理由になっています。

次回で9回目となる「さいたまデザインDTP勉強会」#saitamadtp09
用意されたシールを使ったタイポグラフィとレイアウトデザインを手作業で制作するワークショップ形式の勉強会は通算6回目を数えます。

このワークショップは、さいたまだけでなく富山、松本、山口から、または郵送で個人でも参加できます。勉強会でお会いしましょう。


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