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喫茶店

今、喫茶店にいる。
喫茶店のコーヒーって一杯460円くらいする。フロートとかにしちゃうと600円に跳ね上がる。よーく考えると高すぎる。だってカルディのマイルドカルディは一袋480円くらい。それで20杯飲める。なのに。わざわざ喫茶店で460円使いに行く。きっとコーヒーにお金を使っているのではない。その空間の音楽とかオレンジの白熱灯とかから感じれる心の拠り所にお代を払っているのだと思う。

目の前にいるカップル、なんか喫茶店ぽくない。男は真っ赤地に私の嫌いなサイドにラインの入ったジャージを履いているし、女は普通にギャルだし。「っぽい」って言葉はあまりよろしくないのか。自分は言われて嬉しい言葉だけど。目の前のカップルはどちらかというと南越のビルの上の階の居酒屋キャッチにつかまって、お通し代めちゃくちゃ取られてそうな感じ。我ながら酷い想像力。でも、私なんかよりも喫茶店のおばさんと気さくに話してた。なんか、フォークソングなんか聞きながら益田ミリ読みながらコーヒー飲んでる自分の方がダサい。だって、耳にイヤホンぶち込んでるんだもん。そりゃ話しかけられないわ。イメージとか思い込みとか自分の中から取っ払ったら、もっといい人になれる気がする。

あと、近ごろの喫茶店は換気に特化してるから、虫が多い。いま、虫とともにアメリカンコーヒーを頂いている。

それでは、今私が喫茶店の雰囲気にのまれながら聴いている工藤祐次郎の羊羹のブルースをどうぞ。

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