見出し画像

東洋医学講座 121

▼どんな爪型があるか

①普通爪

標準の爪です。指に対して、平均のとれた爪のことをいいます。

②大爪

肺旺タイプの人に多い型で、肺系の疾患にかかりやすく、この爪型の進行したものがスプーン爪です。

手が尖頭型で大爪の人は虚弱です。手型の中で最も虚弱なタイプは、尖頭型です。四角で大爪の人は、なかなか病気になりにくいですが、一旦病気になると重症になります。ただし、回復力は他と比べて旺盛です。

③スプーン爪

丸型の爪です。爪が平面的であれば、大爪の働きを持ちます。丸み(盛り上がり)が強くなると、肺系の病にかかっている証拠です。著しく肺機能が低下していると判断します。そのときの血色や盛り上がりの程度で、病気の軽重は分かります。

この爪型のタイプの人は、風邪をひきやすく、気管系に症状が出やすいです。

④小爪

指の大きさに対して爪が小さいもので、心系が弱いことを意味しています。爪色が赤味をおびるのは、心の亢進の一症状です。また、感情線の不正も心と関係があります。小さい爪ほど心臓が弱く、からだに対して心臓が働きません。肝に力があっても、先天的に心の弱いのはいけません。

四角型の小爪は、脾臓系の人です。四角は土性なので、肉体が大きくて心臓が小さいことを意味していて、心に負担がかかってしまいます。

肉体も性質も共にのぼせ症です。性格的に一つのものに偏って熱中する傾向にあります。

⑤長爪

標準型に比べ、長すぎる爪をいいます。脳や頭部が弱いというのは、他の型に比較した場合で、先天的に弱い条件を持ち合わせているということです。

大爪と長爪は共通性があります。形の上で違いがありますが、陰陽の考え方で進めていけば、「陰を以って小とし、狭いとし、短いとし、低いとし、…」となり、「陽を以って大とし、広いとし、長いとし、高いとし、…」となります。したがって、長爪といえば、すぐに大爪にも考えがつながります。

長爪でさらにその状態が強いのものは、舌がおかされやすいです。舌が長く、巻き舌の人は、あまり思慮深い人がいないのを考えると、共通性があるかもしれません。

⑥短爪

爪幅と長さが同じもので、これは心臓が亢進しやすいタイプで、心臓がおかされやすいことを示しています。腰部や下半身がおかされやすいのは、腎の関係です。心剋腎となり、腎機能が低下しやすいからです。

この爪型の人は、腎と神のバランスが崩れやすいタイプで、爪が肉深くくい込んでいる場合は、リウマチにかかりやすいことが分かります。リウマチは、心臓の亢進からきているもので、心と腎のアンバランスが問題です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?