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東洋医学講座 139

〇肝と弦脈

▽寸関尺の脈の見方

寸関尺の脈の見方は、橈骨突起の動脈の打つ表皮に軽く触れます。次に、少し中ぐらいに押して脈をみます。さらに深く沈めて脈をみます。示指・中指・環指の三指を平行に触れてみて、はじめて触れる脈はどの部位か(どの指か)、一番触れにくいのはどの部位かをみます。そして、今度はその脈が強いか弱いか、速いか遅いか、大きいか小さいか、弾力があるかないかなどを見ていきます。

寸は横隔膜の上、関は横隔膜とへその間、尺はへそから下の状態も見ることができます。例えば、昼頃でしたら、関の部分の中焦の脈が他よりも少し強く打っているのが正常の脈です。寸と関は、だいたい同じ深さでいいのですが、尺部はそれよりも一押し深いところで感じます。

少なくともからだの中が冷えているのか、熱くなっているのかぐらいは、だれにでも分かるでしょう。

内臓機能が低下して冷えていれば、脈は沈んで、硬く遅くなっています。反対に、熱があれば浮いて速いのが当然です。

脈は体の生理現象の現状をみるものです。脈を通して体の状態を知ることができます。

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