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東洋医学講座 296

〇脾と土用

▽土用の働きについて

土用とは、1年では丑の月、辰の月、未の月、戌の月の18日間です。

丑(冬)の土用は1月17日から2月3日、節分までの18日間、辰(春)の土用は4月17日から5月4日、未(夏)の土用は7月20日から8月6日、戌(秋)の土用は10月21日から11月7日までのそれぞれ18日間です。これが4季365日における土用の配当であります。

これを方位に配当しますと、東北の丑の方、東南の辰の方、西南の未の方、西北の戌の方の四隅正中線上に配当されていますが、とくに東北の丑、西南の未の方は土気が強く、鬼門と名付けられています。

鬼門月というのは、一言でいえば季節の時間を指すもので、方位は場所です。方角、場所における時間的作用、つまり、鬼門の方位には鬼門の働きがありますが、いつもその働きがあるのではなく、鬼門時に旺盛になります。

要するに、臓器が交替に盛んになるのと同じ理屈であります。春には肝臓が、夏には心臓が盛んに働くように、土用の方位も時間や日月によって旺盛になります。時間では、夜中3時を中心にしたとき、あるいは昼の3時を中心にしたときです。ただ、春や秋の土用はそれほど厳しくありません。これは、なぜ鬼門というのか、その理由を理解できれば分かってきます。

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