東洋医学講座 250
〇心と脾
心と脾は水生土の母子相生協力関係にあり、脾胃の消化力・吸収力の働きを血循によって容易にさせ、脾力を生じています(意気発生)。
心に弱い人は、熱が少なく、脾力も旺盛になれず、消化力・吸収力もなく痩身にして太れません。脾は心と共に働き、心の有余が脾力となります。
飲食物が胃腸に入ると、大量の血液が消化のために使用されます。そのために心力の弱い人、あるいは弱っているときなどは、体が重くなったり、だるくなったり、弱い人にいたってはめまいなども起こります。だいたいこの類の患者は、食後30分くらいたつと病状が悪化することが多いです。
また、脾胃力が落ちていて心虚の場合は、未消化の下痢状となります。(食欲が多く、消化力が少ないために心を剋します。)
(好拮抗)
心ー脾 100ー100
(子剋拮抗)
心ー脾 150ー50
(母剋拮抗)
心ー脾 50ー150
相生・・・正常
子剋・・・食べ過ぎの下痢(脾剋心)、未消化の栄養不良(心脾弱)
母剋・・・太り過ぎて胸苦しい
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