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東洋医学講座 120

▽爪の診断と爪型

▼爪に横筋が出てきたら

病気をすると爪に横筋が入ります。爪のどこに筋が入っているか、その位置でいつ病気になったのかおおよそその検討はつきます。病気中は爪の伸びがやや遅くなるので、それも考慮します。たとえ本人が病気をしたといわなくても、横筋が現れている場合には、そのときに肝機能が必ず低下しています。横に臥しているだけが病気ではありません。機能が低下しているのが病気です。

▼爪型は手型に関係する

例えば大爪といっても種類はあります。つまり、どの手形にある大爪かということです。尖頭型の手にある大爪か、円錐型の手にある大爪かなどによって、多少の意味合いは違ってきます。

以下のことを考慮しながら爪型をみると、その人の体質・体力・性格・疾患などが分かりやすくなります。

【手型】
尖頭型(しらうおの手。女性に多い)


【特徴】
・指の根元から指先にいくにつれて次第に細くなり、指尖がほっそりととがっている型。女性に多い。
・理想家・空想家。夢を追うタイプ
・依頼心が強く、華美的。
・男の人では働くことが嫌いで、怠け者。
【タイプ】
・頭脳型
・実行型に比べてからだが弱く、特に心系・脾系の働きがよくない。

【手型】
円錐型(この手型が男女ともに多い)


【特徴】
・尖頭型に似ているが、先がやや丸く、尖頭型と結節型の中間。
・男性でこの手型の人は、尖頭型と同じにみる。実行性がなく頭脳型。
【タイプ】
・頭脳型
・実行型に比べてからだが弱く、特に心系・脾系の働きがよくない。

【手型】
結節型(男性に多い。この型の人は比較的大勢いる)


【特徴】
・指の節々が目立って太く、ゴツゴツしている。
・物事を理論的に考え、感情に溺れない。理屈っぽい。実行性なし。
・尖頭型・円錐型にも結節型はある。
【タイプ】
・頭脳型
・実行型に比べてからだが弱く、特に心系・脾系の働きがよくない。

【手型】
四角型(グローブ型の手で、肉付きが厚い)


【特徴】
・指の型が長方形で、根元から指先までほとんど同じ太さ。
・現実的で信念を持ち、物事を合理的・能率的に考えていく努力家。反面、頑固さがあり。論より実行型。
・手に弾力のないものは、現在はあまり実務性なし。
【タイプ】
・実行型
・頭脳型に比べて体が丈夫で、特に心系・脾系の働きが活発。

【手型】
へら型(米飯しゃもじの型で、指先が丸くて薄い)


【特徴】
・指頭が広く、指先がしゃもじのような型をしている。
・心身とも活発的で、器用さもあり。頭脳明瞭で、手型としては最高。
【タイプ】
・実行型
・頭脳型に比べて体が丈夫で、特に心系・脾系の働きが活発。

【手型】
原始型(ゴツゴツした手。百姓・肉体労働者の手)


【特徴】
・全体的にごつごつして、ずんぐりして不揃い。
・四角型の短所が強いもので、粗雑さがある。
・感覚が粗野・素朴・単純。一本気で行動も衝動性。
・感性がないので、一つのことをやっていられる。
【タイプ】
・実行型
・頭脳型に比べて体が丈夫で、特に心系・脾系の働きが活発。

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