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本当に頭のいい人とは●●●できる人

昨年末、ビジネススキル本と思って読んでいたら、最後の最後で感動した本がありました。
書店のビジネス書コーナーで大きく出ているので、ご存じの方も多いかもしれない安達裕也さんの「頭のいい人が話す前に考えていること」です。

Book&Appsの記事は学びになることが多く、メルマガ配信登録しているくらいなのですが、安達裕也さんの書籍を購入したのはこれが初でした。
単なるビジネススキルやTipsというより、気づいていなかった観点を示唆してくださるので、素晴らしい文章能力・発信能力だよなぁとつくづく思っていたのですが、まさか最後に感動させられるとは思ってなかったので、書き留めておきたいと思います。
(単なる個人の感想です。全然同感しないわ、って人いると思いますので、読みたい人だけどうぞ。)


本の裏帯の仕掛けににまんまとのって読んだのがはじまり

(問題)
デートで買い物中、相手からこう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
「どっちの服が、いいと思う?」
頭のいい人、悪い人の開頭は81ページへ

↑の本の裏帯の記載をみて、最初からではなく81ページから読んだ私。
最初は立ち読みです。
ビジネス書コーナーに広く高く積まれているこのブルーの本を手に取り、「コミュニケーションに役立つかな」と手に取って、まんま帯の仕掛けにのって読み始め。
読みやすく、わかりやすく、頭の悪い私でも頭にはいってきそう、と直感的に思い即購入しました。
本の最初のページにある「話すたびに頭がよくなるシート」も「目次」も
コンサル出身の人なのに高度な難しい表現をしていない点に惹かれ、もくもくと隙間時間に読み始めたのがこの本でした。

「話し方」ではなく「思考の仕方」

読み進めて改めて感じたのは、「話し方」や「●●するといい」みたいな即実践できるような枝葉の行動面ではなく、タイトルのとおり「話す前に」考えると良いコト「思考の仕方」について様々な側面から述べられていました。
先の裏帯の内容も然りで、「どう返す」というよりも、なぜその回答が望ましいのかの背景・法則についてが説明されていました。

たぶんですが、「こうするといい」みたいな明日からできてしまうようなものは浅くて「頭のいい」にには当てはまらないことなのでは、と個人的には解釈しました。
繰り返しになって申し訳ないですが、それこそタイトルのとおり「話す前に」立ち止まって考えて発言することの重要性、思考の深め方について何ページにもわたって紹介されています。
これはすぐに身に着けるのは難しいようにも思える、意識的にトレーニングしていく必要があるような内容です。
ですが、意識し始めると相手の反応が変わっていくのは間違いない、と思っています。なぜなら、私自身がその内のひとつを実践し始めたことで、プライベートでも仕事でも相手の反応が変わってきたから、です。変化はすぐには出ませんでしたが、この本を読み始めてから半年ほどたった今、明らかに相手の反応がポジティブになり、変な誤解だったり軽く扱われるといったことは格段に減っています(具体的には述べられなくてごめんなさい)
何をひとつだけ地道に実践しつづけているかというと、「言葉の定義を意識すること」。本の中で『言葉の定義で「行動」が変わる』と述べられている箇所があるのですが、本当にその通りだと実感しています。
著者のいうほどの解像度・思考深度には至っていないとは思いますが、地道にこれからも意識し続けていきたい私の学びのひとつであることは間違いないです。

最期の部分で、帰省の飛行機内で泣いてしまった

上記までで、「結構役に立ちそうな内容だな」って思った人はたくさんいると思います。(というか私が言わずともとても売れている本なので、皆さん読了して「そんなのわかってるわ!」って感じでしょうが。。すみません)

でも、私が本当にこの本の価値を感じたのは、最後の「おわりに」の部分を読了したときでした。
「おわりに」を読み進めて4ページほどのところで、著者の亡くなった前妻について触れられた記述があるのですが、そこにあった以下の一文に心打たれました。

(引用)
本当に頭のいい人とは、大切な人を大切にできる人だと思います。

たくさんのビジネススキル的な内容について盛りだくさんであった最後の最後にこの一文。とても重く、胸に刺さりました。
すき間時間に読み進めている本だったので、後半部分は帰省の飛行機の中でのんびり読んでいました。クライマックス近づいてきたな~と気軽に読んでいたら、この一文です。
タイミングとしては年の節目。
「本当に私は大切な人を大事にできているだろうか」と自問自答し、気づけば涙が流れていました。

また、こうも続いていました。
(引用)
大切な人を大切にするために、丁寧で知的なコミュニケーションを心がけてください。

これまで、身近な大切な人たちに対して、身近であることに甘え、丁寧ではない雑なコミュニケーションをとっていたかもしれない…と振り返り後悔するところも多々浮かんできました。
せめてこれからは、自分のできる限りの丁寧なコミュニケーションをして、大切であることを伝えよう、と誓った瞬間でもありました。
本当に大切であることを伝えないまま、もう会えなくなってしまうケースも人生にはあります。そんな後悔はしたくない。
今、この本のこの一文に出会えて本当に良かった。心からそう思えた本です。

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