♯3 元自衛官が語る自衛官の裏事情【フィクションとしてお楽しみください】
部隊内部での闇金というビジネスに手を染めていたテツヤ。辞めたというのもあって、表に出てこない裏話をさらけ出してくれている。今回は主にお金に絡んだ話をしてくれるようだ。
テツヤ:自衛官がギャンブル好きっていう話はしたと思いますが、実は私も常習的に参加していました。
イカラシ:どんな遊びだったんですか?
テツヤ:一番分かりやすいやつで「ジャンジュー」ってやつをやってました。簡単にいうと、ジュースを賭けたジャンケンですね。数人〜始めて、最後まで負け残った者もしくは勝ち残った一人が、その他の者にジュースを振る舞う。という遊びです。
イカラシ:あー、やったことは私もありますね。
テツヤ:ジャンケンでも何か賭けると、面白さが跳ね上がるんですよね。一万円を賭けて参加する「マンジャン」というのもありました。買ったやつの総取りってやつで、これは痺れましたね。
イカラシ:テツヤさんも好きなんですね(笑)。他にもあるんですか?
テツヤ:ウノとかポーカーみたいなカードゲームでもいくらか賭けてやりましたね。これらも厳密に言えば賭博罪ですよね(笑)。
イカラシ:それで、テツヤさんは稼げたんですか?
テツヤ:結局のところ、そういうギャンブルは遊びなんで凄い儲かるとかはなかったです。むしろマイナスだと思いますね。
イカラシ:そうなんですね。闇金の方は儲かったんですか?
テツヤ:闇金の実入りはよかったですよ。ただ、金の貸し借りは禁じられているので、貸す方も借りる方も発覚した時のリスクが大きいです。
イカラシ:どのくらい稼げたんですか?
テツヤ:正直あんまり覚えてないんですが、月に五万は稼げてましたかね。
イカラシ:五万はでかいですね。長いこと続けられたんですか?
テツヤ:そうですね、1年くらいやりましたね。途中で嫌になってやめましたけど。
イカラシ:何かあったんですか?
テツヤ:実はこのビジネスをもって来た先輩に金が必要だってことで貸したんですが、利益の大半を抱いたままバックれちゃったんです。結局、利益はないのと同じ。ビジネス自体も嫌になって、他の人にゆずりました。
イカラシ:そう上手くはいかないみたいですね。
テツヤ:このことから、悪い奴と一緒に悪いことをしてはいけないということを学びましたね。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが。
イカラシ:『悪い奴と一緒に悪いことをしてはいけない』。深いですね(笑)
テツヤ:そうですか?(笑) 今、思いつくお金が絡む話しはこのくらいですね。
イカラシ:ありがとうございました。
お互い、次の予定の時間が詰まってきたので名残り惜しいが解散となった。
しかし、彼の話は興味深かったので、インタビューの続きはオンラインでさせてもらうことになったのだった。
筆者は地元に帰る新幹線の中で記事を編集しながら、次回のインタビューに思いを馳せていた。次はどんな話が聞けるのだろうか。
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