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♯1 元自衛官が語る自衛官の裏事情【フィクションとしてお楽しみください】

 いつも当ブログの記事を楽しんでいただき、ありがとうございます。管理人のイカラシです。

 今回は普段書いている、生活の充実を図る記事では無く、エンターテイメント要素の強い記事を提供させていただきます。

 インタビュー風な記事になりますが、あくまでフィクションとしてお楽しみください。※筆者は犯罪行為に一切関係してはいません。 

 以下、本編。

 元自衛官テツヤの回想

 都内、某所。暦の上では春だが屋外はまだ寒さが厳しい。筆者は東京の乾燥した空気の中、待ち合わせの喫茶店に歩みを進めていた。

 今回、SNS上でたまたま知り合った元自衛官の話を記事にするにあたり、本人が、「記事にしてもいいから、直に会って話をしよう」といっていたので直接会うことになったのだった。

 筆者は30分も早く待ち合わせ場所についたが、その10分後に元自衛官も到着した。

 挨拶を交わし、お互い注文を済ますとSNS上でした話題や休日の過ごし方など当たり障りのない世間話をしばらく続けた。元自衛官は自分のことをテツヤと名乗り、8年ほど防衛省に所属していたと言った。

 テツヤはネクタイこそしていないが、スーツを着用していた。プライベートでも初対面の者と会う時はなるべくフォーマルな格好に近付けるのだという。

イカラシ「SNSでも質問したのですが、テツヤさんはどうして自衛官を辞められたんですか?」

テツヤ「辞めた理由はいくつかありますが、自衛官のままだと理想の生活が送れないと分かったからですね。それに、防衛省が一生面倒見てくれるわけじゃないし(笑)」

イカラシ「なるほど(笑)、それで現在、理想の生活は送られているんですか?」

テツヤ「送りつつあるってところですかね。理想の生活の内容は秘密です(笑)」

イカラシ「いいですね。ところで自衛官時代のお仕事はどのような事をされていたのでしょうか?」

テツヤ「小銃手とか通信手ですね、本当はラッパ手になりたかったんだけど、なんかラッパの教育受ける機会がありませんでした。あと訓練隊ってところにもいたことはあります」

イカラシ「訓練隊ってなんですか?」

テツヤ「専門的な訓練に特化したところですよ、持続走訓練隊なら持続走の訓練ばっかり、銃剣道訓練隊なら銃剣道の訓練ばかりする部署」

 一口に自衛官と言っても、いろんな仕事があるようだ。

イカラシ「テツヤさんが、自衛隊生活の中で思い出深かったのはなんでしょうか」

テツヤ「やっぱり、教育隊の時の記憶が一番鮮烈ですね。新隊員教育、部隊通信教育、○曹教育とか学生やってる時が一番覚えているな」

 テツヤは懐かしそうな声を出し、当時のことを思い返している様子だった。

イカラシ「あまり人には言えない話しとかってありますか?」

テツヤ「仕事の上で知った秘密は言えませんね。例えば、弾薬庫の位置とか。これは今でも自分に適応されます」

 弾薬庫の位置を知ったところで何ができるとも思えないが、自衛官でも職務上知った秘密は言えないようなので仕事以外の事を聞かせてもらうことにした。

イカラシ「それでは、仕事以外でちょっとヤバめな話ってありますか?」

テツヤ「そうですね、これは自分の知り合いから聞いた話なんですが、一時期、脱法ハーブとか流行ってたじゃないですか。その知り合いの同じ部屋の先輩が、そういった危ない薬物を使用したらしくて、知り合いの目の前で泡吹いて倒れたって話しを聞いたことがあります」

イカラシ「それは、けっこうヤバいっすね。どうしてその人は薬物を使用してしまったのでしょうか?」

テツヤ「知り合いから聞いた話しだと、パワハラが原因らしいですね。その人だらしなくて、だいぶ厳しく指導されていたと聞きました」

イカラシ「うわー、どこにでもパワハラってあるんですね」

テツヤ「だからって、ストレス解消に脱法ハーブを使用するってのはおかしいですよね。他にも対策のしようはあったと思います」

 テツヤはそう言うと、注文したコーヒーに口をつけた。

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