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"駅から歩いて行ける山"戸上山でプチ登山!

読む前の注意:戸上山山頂への道中には足元の不安定な場所や、草木が生い茂っているところがあります。登る時は水分を多めに持ち、晴れた日に登山靴か運動靴で行くことをお勧めします。

いつもより早く目が覚めたので、前から興味のあった観音寺の「戸上山(とかみやま)」に行ってみました。

今回は東山公園駅を起点に徒歩で楽しめるコースをご紹介します。

所要時間:2〜2.5時間

戸上山ってどんな山?

戸上山は観音寺の東側、日野川と法勝寺川がちょうど合流するところの西側にあります。

わかりやすく言えば、山陰道で日野川の上を米子方面に走っている時に右手に見える急斜面の山です。

中世には戸上城と呼ばれるお城があったそうで、これは米子城ができるよりも前のこと。

かつては、山陰道で分断されている南側の尾根と続いていたようです。

ちなみに、戸上山の様子は、以前から観音寺の「さんさん会」さんがブログにたびたびアップされており、今回もこのブログを参考に訪れました。

日頃から山道の手入れなどを地元の方々でされているようで、ありがたい限りです。

持ち物

さて、今回は低山とはいえ初めて登る山でしたので、念のため登山靴で行きました。
そのほかの持ち物はこんなかんじ。

○持ち物
・スポーツドリンク500ml 2本
・お菓子(餅入り最中)
・カメラ
・虫除けスプレー

出雲街道を歩く

さて、この日東山公園駅をスタートしたのは朝8時。

すでに徐々に暑くなりつつありましたが、風が吹くと涼しく、絶好のアウトドア日和でした。

戸上山は米川の取水口のすぐ近くにあるので、米川沿いをひたすら上流に向けて歩いて行きます。

この米川沿いの道は出雲街道と呼ばれ、姫路から松江(出雲国)まで続く歴史ある道です。

東山公園案内図


少し歩くと東山中学校のグラウンドが見えてきます。
信号を渡ると右手には水道山の登り口が見えます。

中央に見えるのが水道山


信号を渡ると道が"米川の土手"っぽくなってきました。
どうやらこのルートは自転車乗りに人気のようで、この日も何度もロードバイクのグループとすれ違いました。

ここからひたすら一本道

もう少し進むと、米川の水面が間近に感じられるようになります。
田んぼに水を引く時期ですので、水量は多く、心なしか周囲の温度も涼しく感じます。

時期が時期なのでなかなかの水量
米川にかかる橋。どこへ繋がる???


観音寺新町のちょうど南側まできました。
ここで少し南側の景色が開ます。

この辺りは茶色い"石州瓦"の屋根が多いでようです。

周囲の風景との調和が素晴らしい。

この辺りは新町ができる前からある集落です。

石州瓦が多いのも出雲街道と関係があるのでしょうか?

奥の山の上に見えるシルバーの塊は
配水用のタンク

ここを過ぎると左手には広い公園が見えて来ます。名前はほたる公園。

説明板は少し遠くて読めませんでしたが、わかりやすく名前が付いている公園ってなんだかいいですよね。

実家の近くの公園は名前が不明だったので、当時は友達の中で勝手に名付けて公園を判別していました。(未だにわからず…。)

公園を過ぎるとこのルート2つ目の信号に差し掛かります。

ほたるがいるのかな?
右奥に見えるのが戸上山


信号を渡ると日野川も近くなりあきらかに水の勢いも増してきます。

もう少し上流にいくと水門があり、ここから米川は弓ヶ浜半島を抜け、米子空港の滑走路下をくぐり、境港市に入ると最後に水木しげるロードを横切り境水道に流れ込みます。

これを元禄13年(1700年)にやろうと考えついた米村所平(よねむらしょへい)さんの功績を讃え、苗字から一文字取って名付けられたのが"米川"です。

この先が水門

水門より少し手前に橋があり、それを渡るとついに戸上山の登山口に到着。

東山公園駅からここまでおよそ25分。
いよいよ戸上山に登っていきます。

登山口に到着!

いざ戸上山へ!

米川を渡り、登山口から戸上山に入山する。
街中の低山とはいえ山は山。

お邪魔させてもらっていることを忘れず、周りの草木を痛めないように少しずつ進みます。

驚きだったのが、簡易な階段が整備されていること。

登山口はこんな感じ
土留めがしてあって登りやすい


道の開け方からも"地元の方が定期的に登っておられる"ことがわかります。

平成十年代の城山みたいといえば伝わるでしょうか、人が歩いたところが道となって…そんな雰囲気です。

ちゃんと"道"がある!!

しばらくは周りの景色はあまり見えず、森の中をひたすら進んでいきます。

道がはっきりしているので迷う心配はなさそうですが、落ち葉の上を歩くことになるので雨の後はすべりやすいかもしれません。

なんだか明るくなってきた

そのまま歩き続けると、左手に白いガードパイプが見えてきます。

いきなりの人工物にびっくり。

いきなりのガードパイプ

みえた青空

ガードパイプを辿って登っていくとカズラのトンネルが…。

引っかかりそうになりながらトンネルを進むとついに青空が!後もう少し!!

日光をふんだんに浴びて育った草木を抜けていくとなにやら白い影が…

お!?ついに開けた!?
何か見え…る?

そして頂上へ…


最後の坂を登るとついに頂上に到達!
下からチラッと見えたのはお地蔵様。

まずは怪我なく登ってこれたことに感謝し、手を合わせます。

村中安全のお地蔵様
名前はわかりませんが綺麗な花でした

ご褒美の絶景

歩いてきた方を見返すと日野川河口まで見渡せます。

初めて見るアングルに思わず

「すげえ…」

ドローンの普及で俯瞰映像を比較的簡単に見ることができるようになった現代ですが、やはり自分の目で見る生の映像は違います…。

日野川河口を一望
土手を走るロードバイク


戸上山の東側、日野川の先には箕蚊屋平野が広がります。

"平野"というだけあってほんとに綺麗に平です。

秋になると稲穂が色づいてさらに綺麗なんだろなぁ。

次の季節が楽しみになりました。

真下には山陰道
田植えもそろそろ完了かな
箕蚊屋平野と大山

下山

すっかり景色が気に入ってしまってなんだかんだ長居してしまいました。

お邪魔したお礼に、お地蔵様のまわりに引っかかった木の枝や葉っぱを軽く掃除して下山開始。

登ってくる時は気づきませんでしたがチラッと島根半島も見えました。

「さんさん会」さんブログによると秋になると落葉して景色がひらけてくるそうです。

遠くに島根半島が見えます。
絶景ともお別れ

帰りは別ルートで

帰りは行きとは別ルートで帰ってみることにしました。

本当は戸上山の東側斜面にある"藤内稲荷"にも寄りたいところでしたが、午後から予定が入っていたため断念。

藤内稲荷もまた、面白い言い伝えのある神社です。また今度、訪れるとしましょう。

無事戸上山を下山できたので信号の交差点を右に曲がり、観音寺新町へと入っていきます。

無事下山
観音寺新町へ

観音寺新町を歩く

観音寺新町も出来てからもう20年くらい経つんですかね、すっかり見慣れました。

さて、ここから再び東山公園駅を目指します。

ほたる公園の東側を抜けて大通りに沿って歩きます。

少し歩くと右手にグランカフェFが見えてきます。

パンケーキが美味しいお店ですが、今日は汗だくなのでさすがに入るのは断念しました。

歩道が広くて歩きやすい
グランカフェF パンケーキがおいしい

パンケーキ屋さんを過ぎると左手に結婚式場、そして右手には目立つ東建の看板が見えてきます。

ここの交差点、めちゃくちゃ信号ありそうな雰囲気なのに無いんですよね。

車で通るときにビビりながら走ってます。
そして島津組、LIXILの前を抜けて交番前に。

めちゃくちゃ信号ありそうな雰囲気。でもない。
島津組の前を抜けて…

ちょっと一息

東山公園駅まで後少しですがセブンイレブンでちょっと休憩。

飲み物だけ買うはずでしたが、白バラモナカの誘惑には勝てず、お買い上げ。

行儀が悪いですがアイスをかじりながら歩いていきましょう。

外で食べるアイスってなぜこんなにも美味いのか。

オアシス!!
暑いからアイス!
カウィに気づかず食べる寸前でした

東山公園へ

くずも保育園前を通り過ぎるといよいよ東山公園へ。この日は球技場でサッカーの試合をしていました。

結構な人の入り、大会かな?

カーブを曲がると最後のストレートに。

左手には米子市民球場があります。
改めて見るとほんとに立派な球場ですね。

芝生が眩しい!
いよいよラストスパート
こうやってみるとデカい、市民球場。

帰還

そしてついに、東山公園駅に帰ってきました!
各区間でかかった時間は以下のとおりでした。

【出雲街道・観音寺新町ルート】
・駅〜登山口  およそ25分
・登山口〜山頂 およそ10分
・山頂〜登山口 およそ10分
・登山口〜駅  およそ30分

東山公園駅に着くとちょうど山陰本線が入線。
JRで来ればこのまま乗って帰ることもできます。

東山公園駅
色の組み合わせが好き

最後に

今回は「駅から歩いて」をテーマに戸上山を目指しました。

地元の方に愛される"ジゲの山"、戸上山。

その道中でも新たな景色に出会うことができました。

体力に自信のある方は、米子駅から目指してみてはいかがでしょうか。

ぜひ次の週末は戸上山へ。

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