ダイエットを決意した瞬間

 ダイエットをしよう、と固く決めた瞬間がありました。

 当時、風邪などのときにかかっていた医院の先生が、健康診断の結果を持ってくるように、としつこくおっしゃるので、しかたなく持って行きました。ちょうどLDLや血糖値などが悪くなり始めていたころでした。
 
 すると、先生が言うのです。

「血中脂質や糖代謝の数字が悪いですね・・・薬を飲んだ方がいいです。」

 私
「えっ、もう薬ですか?基準値から少し外れたくらいですよね。いままでは少し摂生すれば元に戻りましたけれど。」

 先生
「このままいくと将来、もっと悪化するかもしれないから、いまから飲み始めた方がいいのです。」

 私
「何か他に方法はないのですか?」
 
 先生
「痩せればいい、と言われますが、あなたは会社ではそれなりの地位についている方とお見受けします。私も医者です。こういう立場の人は忙しいから、痩せるようにと言っても、痩せられた試しはないのです。」

 私
「むむっ!?、私はやりますよ・・・・・」

 いまの世の中、健康や医療に関する情報はあふれていますから、学ぶ気さえあれば、LDLや血糖値が悪いとどうなるかは、ある程度知ることはできるのです。
 数字が悪くなったから薬、という治療に私は納得できませんでした。そりゃあ、薬を飲めば、数値は改善するでしょうが、生活習慣を変えないのであれば、健康診断に出てくる結果の数字を薬でごまかす、ということになるのではないでしょうか?数字だけを変えることに意味があるのかどうか・・・

 根本的な原因を治す方法を教えてくれる治療はないのでしょうか?医療保険の問題なのですかね・・・

 そのクリニックには行かなくなりましたが、私にダイエットを決意させてくれた先生には心から感謝しています。

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