なぜ、一般社団法人を設立したか②

①地方創生

②20年後の子供達の為に

③役場職員がプレイヤーに

①令和元年度6月から地方創生プロジェクトチームということで、私を含む7人の職員で勉強会を開催することになりました。元々は任意での勉強会を同じ東京財団週末学校OBの職員と業務終了後に初めようと考えていたのですが、当時の上司から庁舎内の仕事に位置付けてやった方が良いのじゃないかとのことで、庁舎内で上の方々に議論していただいた結果、全国町村会地域農政未来塾のOB職員3名と受講中の職員1名と県出向職員と県から出向していただいている職員の8名で勉強会を始めることになりました。仕事としてやるには法的根拠が必要となるので、それは地方創生ということとなりました。まち・ひと・しごと創生法の目的、「我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためには、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保及び地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進すること」を検討していくことになりました。月1回の勉強会は、「住民主体」「目の前の仕事を見直す」ことなど、皆で議論していく中で、職員の1人の「20年後の子供たちのため」というフレーズに皆が納得しました。その出口について、もっと掘り下げていきたかったのですが、なかなか全員が納得する出口を掘り下げていくことは、とても難しい作業でした。そんな折、10月の第6回目の勉強会から私たちの勉強会に講師が来ることになりました。現在の監事の久保博氏です。

②20年後の子供達の為に、、、勉強会では茂木町に存在する「ツインリンクもてぎ」と「郷土愛」の関係について言及していきました。「郷土愛」をどのように醸成するか。これまでどのように醸成してきたか。勉強会の職員のうち2人は、20年前にツインリンクを通じて「郷土愛」が醸成され、現在も茂木町に住み、仕事をしていることに気づきました。そして、私たちもこれから20年後の子供達の為に「郷土愛」をどのようにして醸成していくか考えていくことが重要だと考えています。先日、「とちぎゆかりのみ@茂木町」で茂木町出身で東京で単身働く23歳の女性とお話しを聞く機会がありました。彼女は「茂木町に生まれて本当に良かった、当たり前のことが当たり前にできるように育った、挨拶一つとってもそう。」「自然豊かな中で育ったからそうなのかなと」「純粋であることに職場からも重宝してもらっている。」とのこと。とても印象的でした。となると自然環境を残すことなのかなとか考えたり、答えがないことなので、考え続けていくことが肝要でしょうか。考え続けるための枠組みです。

③私は、行政職員の仕事は法律に基づいて実行していくことと同じくらいに、町民の想いから事業が出発することを意識して普段の業務を遂行しています。よって町民がプレイヤーとなり、そのプレイヤーとどのように協働していけるかを考えています。約5年前、私が初めてプレイヤー達と共に製作することができた「もっくいっく」、ここ数年は伸び悩みもう関わることもできないかなと思っていました。そんな中、プレイヤーから「もっくいっく」を売ってくれと。ということは私自身がプレイヤーになる。役場職員が。そんな手段はあり得るのかどうか。役場の立場だけでは難しい。NPOでもない。株式会社を作るのは費用が嵩む、一般社団法人であれば、設立費用は株式会社ほどかからず、利益を追求して販売できる。これだ。そしてプレイヤーになればいい。でも私腹を肥やしていては、庁舎内、町内外に協力体制を作ることは難しいと思ったので、定款上に非営利で無報酬、解散時には地方公共団体に寄付するという形をとりました。役場職員以外の名刺を持つと自分自身もプレイヤーになれます。

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