見出し画像

珍卍大会を開いてみて

先日、渋谷ボードゲームカフェ High Five にて、AV タイトル制作ボードゲーム「珍卍」の大会を開催しました。

・元トップセクシー女優の上原亜衣さん
・ベテラン AV 男優の田淵正浩さん
・数々のヒット作を生み出している AV 監督の ANZO さん

という超豪華ゲストをお招きし、約 30 名の参加者で AV タイトルを作るセンスを競い合いました。
実際に大会を運営してみて Twitter などでは語りきれない思いがありましたので、以下の3点を発信させていただきます



実際のイベントの様子

1 思い描いていたイベントを開催した経緯


High Five スタッフの石田がある日「珍卍」を興奮気味に持ってきました。

「このゲームやばい!やろう!(鼻息)」

そんなテンションでした。
はじめてプレイして場は大盛り上がり。
初対面の人もいたのですがものすごく仲良くなりました。帰り道もその話題で盛り上がり続けて、すごいゲームだなぁとなったことを思い出します。

その翌日に石田が「珍卍の大会を開きたい」と言いました。自分には到底思いつかないワードセンスで爆笑を引き起こすゲームの魅力と面白い人たちともっと遊びたい!という衝動がそう言わせたそうです。

「珍卍の大会をやりたい!」といろんな人に発信していると、AV 監督の ANZO さんとつながりました。イベントの企画を話し、商品提供もしていただける話になり、いよいよ現実味が帯びてきました。

また、以前一度飲み会でご一緒させていただいたことのある男優の田淵さんにお声がけすると快諾していただきました(なんて良い人なんだ、、)

監督、男優ときて残すは女優さんです。SNS でひたすらいろんな女優さんに DM を送り、出会う人に「セクシー女優の知り合いいませんか?」と聞きまくりました。
そんな活動をしていると、ある友人がなんと上原亜衣さんと飲み友だと判明し、繋いでもらえることに。亜衣さんも「面白そうですね!ぜひ!」と神対応。
こんな運使っていいの?と帰り道事故に遭わないように最新の注意を払って帰宅したくらいです。そんなこんなでイベントが実現しました。
ここに至るまで約 10 ヶ月。
想いを発信し続けると今までのバラバラの出会いが線で繋がり、形になるという人生の不思議で面白い醍醐味を感じました。

・やりたいと思うことは言いまくる
・人を頼る
・ひとつひとつの出会いを大事にする
この積み重ねが夢の実現には欠かさないのだと学びました。

左から田淵さん、上原さん、ANZOさん

2 イベントの振り返り


本イベントは著名な女優さんもいらっしゃるため、公募はせずにお店の常連さんや元々の知り合い、お店にてイベント告知のホワイトボードをご覧になったお客様を中心に参加者を募りました。枠はあっという間に埋まりました。
24 名の参加が決まり、8 人×3 グループで予選→各グループの 1 位で決勝戦を行いました。
『珍卍』は配られた手札の単語カードと自分で考えて文字を書くフリーワードを組み合わせて AV のタイトルを作る大喜利ボードゲームが本来のルールです。

『珍卍』はサイコロを振ってお題を決めるのですが、今回のイベントでは審査員の方にお題を決めてもらいました。

上原亜衣さんからは「私が AV に復帰したらみたい作品は?」というお題なども出され、会場は大盛り上がり。審査が終わると監督さん、男優さん、女優さんそれぞれの観点で評価理由の解説があり、これもまた業界を知らない私たちにとっては新鮮すぎる情報ばかりで終始笑いや驚きが絶えませんでした。
各チームで 1 位が決まると自然とグループごとに団結して、各グループ代表に「絶対勝ってくださいね!」とグループにそれぞれ謎の絆が生まれていました。
これもまたボードゲームの素晴らしいところで名前くらいしかお互い知らずただ 30 分くらい一緒にゲームしただけなのですが、めちゃくちゃ仲良くなって団結感までできている。凄いことです。

決勝戦では IPPON グランプリのような形式でお題に対して審査員 3 名が評価する数を競い合いました。


3人の⭕️でIPPON!


決勝メンバーを周りでみんなが取り囲み会場はスタジアム状態に。1 回 1 回の回答に会場が響めき、お店はものすごい一体感に包まれました。

優勝者を表彰したあとは交流タイム。実はこの交流タイムがめちゃくちゃ濃いんです。

「何されている方なんですか?」と聞くと
「え、実はめちゃくちゃすごい人やん!」みたいなことがあちこちで起こります。
一緒にやりましょう!みたいな話も聞こえてきてスタッフとしてはニヤニヤ。
ボードゲームで繋がって、何かが生まれるって最高です。
そんなこんなで大盛り上がりで終わりました。いくつかの反省点はありますが、イベント後に参加者から「本当にめちゃくちゃ楽しかったです」とお礼の連絡を何名かからいただき、成功したと言えるのではないでしょうか。


予選を勝ち抜いた決勝進出者の3名

3ボードゲームカフェ業界における我々の立ち位置


あまり表立って広報していなかった今回のイベント、事後報告という形で Twitter に呟くといろんな反響がありました。
「めちゃくちゃ面白い!最高!」
「行きたかったー!」というようなコメントから

「ボードゲームカフェのイメージダウンになるんじゃないか」
「子どもが行きづらくなるんじゃないか」
というようなコメントもありました。


スシロー事件で回転寿司へのイメージがガラリと変わったように、ボードゲームカフェという狭い業界でビジネスをしているとうちのお店の発信が業界のイメージをつくることも当然あります。
我々としてはそういったリスクも考慮の上、イベントの開催を決めました。というのも、ボードゲームカフェというビジネスそのものの未来が現状維持のままだと、明るくないと思っているため、新しいことにとにかくチャレンジしていこうという意思があるからです。

運営してみて思ったのですがボードゲームカフェ、全然儲かりません!笑
ボードゲームカフェ High Five の場合、月の経費は家賃+人件費+ドリンクの仕入れくらいで、飲食店と違って食べ物の仕入れがありません。在庫を抱えて廃棄みたいなこともありませんからコストが毎月見えてビジネスとしてやりやすいと思っていました。
しかし、渋谷駅徒歩 1 分という立地の家賃が相当高く(家賃を話すとほかのボードゲームカフェのオーナーさんにもめちゃくちゃ驚かれます)居酒屋と違って客単価が低く、ファストフードなどと違って回転効率が悪いという特性があります。(かつお店の性質上、回転効率はあげない方がいい)

そのためボードゲームカフェそのものでは売上の天井がある程度見えていて、+@のものが求められるというのが私見です。
ボードゲームカフェの業界が発展する最強の条件は既存のボードゲームカフェが存続することです。
世間ではボードゲームがテレビで取り上げられたり、LOFT やドンキホーテなどでたくさん売られるようになり、好きなボードゲームは所有される傾向が強まっています。

ボードゲーム会もあちこちで開催され、わざわざお金を払ってボードゲームカフェに行く必要性がどんどんなくなっています。

ボードゲームカフェの抱える問題は本屋さんと構造的に近い気がしています。
本屋なんかなくてもネットで試し読みもできるし、購入もできます。なんならネットは AIが本人におすすめまでしてくれます。もはや本屋は要らないんじゃないか?ともなりそうです。
ただ、本屋があるからこそ自分が手に取らない本を手に取れる素敵な出会いがあります。
(ボードゲームカフェもボードゲームカフェに行ったからこそ出会えるゲームがたくさんある)

普段のボードゲームカフェの様子

ところでヴィレッジヴァンガードという遊べる本屋は業界に革命を起こしたと思っています。

本屋?雑貨屋?アパレル?いったい何屋かわからないけれど、行ったらワクワクします。そしてヴィレヴァンの登場により各本屋に文房具や雑貨が置かれるようになりました。ボードゲームカフェの中のヴィレヴァン的存在になりたいなと考えています。

ボードゲームが大好きだからこそ、ボードゲームに拘らず、楽しいワクワクする場所となり、いろんな人がボードゲームを楽しめる場所をつくる。

東京には 100 店舗ほどボードゲームカフェがあり、子ども向けのところ、お酒をメインで楽しむところ、特定のゲームメインの場所などそれぞれがコンセプトを明確に運営しています。その中で我々は独自の立ち位置で来てくれたお客さんに楽しんでもらいたいなと考えています。

我々はボードゲームを通して、人と人が繋がる場所をつくりたいと考えています。

以上 3 点、Twitter では語りきれないことを書かせていただきました。

⻑文を読んでくださり、ありがとうございます。
High Five では、土日祝日のボードゲームカフェ営業に加え、一日店⻑やイベントの共催、
場所貸しなど柔軟な形式で面白いこと今後もやっていきます。
引き続き渋谷ボードゲームカフェ High Five をよろしくお願いします。

《 渋谷ボードゲームカフェ High Five 》
●予約:https://www.hotpepper.jp/strJ003410648/yoyaku/hpds/
●Twitter: https://twitter.com/boardgame3150
●Instagram: https://www.instagram.com/highfive_shibuya/
●レンタルスペース:https://upnow.jp/metrominutes-2/highfive
●各種リンク: https://lit.link/highfiveshibuya
●お店が出来るまでのクラファンページ:
https://camp-fire.jp/projects/view/615199

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?