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娘からの手紙

娘から手紙をもらった。

「お母さんをおうえんするよ」と書いてある。
まだ保育園児の娘はそんな風にわたしのことを想ってくれているのだ。そうだね、もう小学生になるんだものね。

大きくなったなーって本当にうれしく思った。心強い。
でも、こんなに小さな子に「おうえんしなきゃいけない」って思わせているのが、胸にずきずきとくる。

主人にわたしや娘の声は聞こえている。話も通じているみたい。
管が取れて話せるようになったら、まずなんて言うんだろうか。声を出してしゃべることはできるのだろうか。

動かない”左側”は動くようになるのだろうか。
杖を使ってでも一人で歩けるようになるのか、それとも車椅子の生活が待っているのか。
前に先生が言っていたように、主人の脳は”忘れていること”をちゃんと思い出してくれるのだろうか。

手術代ってどのくらいかかったのか。これまでの入院費用もあわせるとどのくらいかかっているのだろうか。これからどれくらいのお金がかかるのだろうか。

退院して会社に復帰するまで、どのくらいかかるんだろう。
それまで、どうやって生活していけばいいのか。貯金がなくなったら、私のパートの稼ぎだけで暮らしているのか。

主人のこと。まだ小さい娘のこと。

いや、会社に復帰できるのか。
会社にはなんて言えばいいのか。

わたしは娘のおうえんに応えることができるのか。


最後まで読んでくださってありがとうございます💗 まだまだ書き始めたばかりの初心者ですが、これからの歩みを見守っていただけるとはげみになります。