ドラマ「アンメット」さん、セリフに使ってくれてありがとう!
最近の楽しみのひとつに ドラマ「アンメット」 があります。
あの頃に比べたら、主人は見違えるほど元気になったけれど、どうしたって重ねてしまって、くやしくて、悲しくて、やりきれなくて、ほろ苦くて。
でも、それでも、なつかしい気持ちもして。
なのに、ドラマの中ではあの言葉が出てこなくて、もうわざとかと思うくらい全然出てこなくて、こんなにも色々を丁寧に扱ってくださっているのにぃぃーーーって、実は、かなりやきもきしてました!
今か今かと思いつつ、本当のことを言えば、もうほとんど諦めかけていたら…やっと、やっと出てきました! 第8話で!
高次脳機能障害 <こうじ のう きのう しょうがい>
って!
どこで単語を区切るのか、イントネーションはどうなのか、私には未だに正解のわからない言葉です。
ドラマを見ていて気付いた方、どれくらいいるのかな???
あらためて文字にしてみると、ぎょっとしてしまいます…。もっといいネーミングはなかったのかなーって、ずーっと思っています。
ととと、前置きがながくなりました。
ドラマ「アンメット」さん、セリフに使ってくださってありがとうございます😊
主人は、あの頃、毎日のように泣いてました。溢れ出る感情をコントロールできなくなって、何かをきっかけに悲しい思いになると、号泣レベルに泣いてしまって。
作業療法士の先生が貸してくださった ハンドタオル、名付けて ”涙ハンカチ” を、いつもパジャマの胸のポケットにしのばせて、それをベッドの下に落としたことに自分では気付けなくて、探し回っては、また泣いて。
ついさっきまで泣いていたと思ったら、真面目な話なのに、不謹慎に笑い出す。おかしくもない場面で、プッと吹き出したらもう笑いが止まらなくなる。
綾野先生のお父さん、あれは決して誇張されたドラマの演出なんかではななくて、周りからすれば不謹慎にすら見える、可視化された患者の ”痛み” なんです。
退院したあとは、誰がそうだと分かってくれるんだろうか。
でも、そうした症状も、やがて落ち着く日が来ることは、ドラマ以上にドラマチックで、きっと当たり前なんかではなかったのだろう、と、今はそう思うのです。