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ゆっくり長くのメリット

運動をする上で難しいのが一定のペースで長く動き続けることがあります。ハイアルチでも急に走ったり歩いたり行う会員さんも多く、30分間一定のペースでウォーキングにしろ、ランニングにしろ動き続けれる人は少ないように感じます。

それでは運動は強度を上げれば上げるほど効果的なのでしょうか。
これには自身が何を最大の目標に置いているかで答えは変わってきます。

もちろん短距離走が速くなりたいのでしたら、ゆっくり長く走るよりも速く走る動作に重点を置く必要があります。
それでは一般の方が体力向上を目指す上ではどうでしょうか。

基本的にはまずはゆっくり長く歩く、走るから始めるが基本と考えて大丈夫です。ダッシュなどで心拍数を上げることで心肺機能を鍛えたいと考える方もいるかもしれませんが、安静状態から心拍数を最大まで引き上げるには90秒から2分かかると言われています。100m程度のダッシュを行えばもちろん息はあがり苦しいですが1本のダッシュだけでは心拍数が最大近くまで引きあがることはなく心肺機能強化としては不十分です。刺激をいれるにはこういった動きを休息と共に数本から数十本と繰り返さなければいけません。こういったトレーニングを高強度インターバル走と言い、アスリートや体力向上を目指す方が行っています。

しかしゆっくり長く走ることができなければ、これ以上のペースでダッシュを繰り返すことは非常に厳しく、当然怪我のリスクが高まります。
また高強度インターバルも1回行うだけで最大の効果が得られるわけでなく、長期のスパンの中で繰り返すことで始めてトレーニング効果として実感できます。

ゆっくり長く走るのメリットは体をランニングの上下動差による地面からの衝撃に慣れさせて抵抗性をつけることがあります。これにより筋力強化にもなり、当然怪我のリスク低下につながります。
次にある程度引きあがった心拍数で長く動くことで心筋が鍛えられ、心臓1回の拍動で多くの血液を送り出せるようになります。言い換えればより多くの酸素が1回の拍動で筋肉や内臓に届けられるできることも意味します。それにより心拍数の上昇を抑えることができ、今まで苦しかったペースにも余裕が出てきます。

ダッシュが悪いと言うわけではなく、効果が得られる程度のダッシュの本数を繰り返すことができるのかを考えるといいでしょう。

ゆっくり長くを1回運動だけで考えず、長期的に運動を続けていく上でもまずは低い強度の運動を持続することから始めてはいかがでしょうか。

しっかり運動習慣、体力がついてきた時にダッシュという、スパイスを付け加えてみるとより大きな運動効果が得られると思います。

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