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ビットコインは儲からないけど、買った方が良い理由。

 私はロシアとウクライナの戦争を見て、ビットコインの購入をしました。そしてフォローいただいたいる皆様にもおススメします。なぜならビットコインは、投資対象としては不安定でも、防衛策として優秀であることがわかったからです。

投資対象としてのビットコイン

 私はもともと、ビットコインが20年後に値上がりする可能性はあると考えています。しかし、これまで私は値上がりを期待して、投資としてビットコインを買うことをおススメしませんでした。なぜなら値動きがあまりに激しい(先日紹介した「ボラが高い」)からです。

 一般人が行う投資の鉄則、買ったら20年間売らない!というのは、値動きが小さめのインデックスファンドならやれます。しかしジェットコースターのような値動きをする仮想通貨は、必ずや誘惑と焦りを引き起こすでしょう。だから私は、引き続き投資としてはビットコインをおすすめしません。

ビットコイン誕生の理由

投資ではなくビットコインを買うというのは、国が暴走した時の自己防衛策として買うということです。このことは、ロシアとウクライナの戦争を見て私が独自に考えたこと、ではありません。これはもともとビットコインが誕生した、根本的な理由なのです。

 自分がいま持っている1万円札が、ほかの人に渡したら2万円として使えるなんてことがあったら困りますよね。あるいは、違う都道府県に行ったら5千円としてしか使えない、というのも困ります。実際にそんなことにならないのは、日本政府という巨大組織が、法律でお金の価値を保証しているからです。1万円札は、誰がどこで使おうが、1万円の価値がありますよ、と。

 これは国家を信用できる人にとっては、安心できる制度です。しかし、仮想通貨は、「国家は信用できない」という思想から生まれています。国家は何をするかわからない、だから国家の保証に頼らない通貨を作ろう、という考えです。

ビットコインは防衛策

 今回ロシアは、仮想通貨の誕生理由を見事に現実のものにしています。戦争を起こし、核をちらつかせ、国際社会から総スカンをくらい、通貨の価値は1ルーブル1セント以下の価値にまで下がりました。戦争から逃げるために国外に行っても、何も買えません。しかし仮想通貨であれば、全世界共通の価値があるので、同じ状況でもモノを買うことができます。

 またロシアへの経済制裁として、国際間送金ネットワーク(SWIFT)から複数の銀行が排除されています。これによりロシアの人は海外とお金をやり取りすることが困難になりました。そんな中でも、ビットコインがあればやり取りができるのです。

 この状況を見て、私の中でビットコインは、値上がりを期待して買うものではなく、万が一のことが起きた時のための防衛策として買うものであるという認識になりました

災害時用に食料を備蓄する感覚です。非常食は安いから買うというものではないし、将来役に立つかはわからない。でも、万が一のことが起きた時に強い力になるから買う、という認識が持てれば、値動きに右往左往しなくて済みます。

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