アクシデントって続くもんですね?<東海学生リーグも大変だ…>


2週連続で東海学生リーグを見に行くことになったのですが、まあいろんなハプニングが盛りだくさんで、もうね〜お腹いっぱいなわけです。というわけで、とりあえず1週目の7/31のお話から…

この日の予定は
9:00から、2部の南山大学vs愛知大学を名古屋商科大学グラウンド
移動して16:00から、1部の常葉大学vs岐阜協立大学を岐阜協立大学グラウンド
の2試合。ホントはそのあともう1試合組まれていたのだが(1部名古屋産業大学vs中部大学)、帰りのことや撮影環境も考えて回避しての予定でした。実は当初、南山大vs愛知大の試合は11:30のはずだったが、急遽この時間に変更になった。というのも前週の試合、同じ時刻で始まった試合がWBGT(熱中症指数値)が規定値を超えた為に中止となったので、朝早い時間へ変更したとのこと。日程消化を考えるとこれ以上の中止や延期を避けたい、ということでこの時間になったようです。(ちなみに2試合目は16:00キックオフに変更されてました)

朝9時までに名古屋のしかも隣町(日進市)に行くということで、始発の新幹線で現地に向かう。最寄りの駅でバスを待つ間、迎車でやってきたタクシーに近くでスマホをいじる制服姿のJKが颯爽と乗り込むのを見て「タクシーアプリでも使って呼んだんかな?」などとどうでもいいことを思いながら、会場である名古屋商科大に到着。ギリギリですが、なんとか試合開始に間に合いました。

朝9時からの「早朝サッカー」(笑)となった、南山大学vs愛知大学。見る方も大変ですが、やる方も準備する方もホント大変です。

開始4分に南山大がCKからあっけなく先制。メンバー的にも上の南山が試合の主導権を握る、まあ予想通りの展開で試合が進みます。が、周囲を緑で囲まれ、朝9時過ぎのそんなに気温が上がらない時間帯のはずなのに、撮影しながら滝のような汗がボトボト落ちてくる。元々、汗をかく体質ではあるのですが「おかしいな〜。体調は悪くないはずなのに…」と思いながら、タオルで必死に汗を拭きながら撮影を続ける。

南山大1点目のゴール。そして、この撮影中も汗が滝のように流れていたことはナイショだ(笑)

もう1点追加して前半の飲水タイム、と思ったらクーリングブレイク。まあ、さっきから滝汗ダラダラかいてるんだから、そりゃそうだろと思いながらそのまま前半終了。
汗で水を含んだマスクを交換しつつ、干して乾かしつつ、汗を拭きながら後半の開始を待っていたのだが、目の前の愛知大ベンチから「今日の試合は前半で打ち切りとなって…」…ん、前半で打ち切り?…何が起こった?と…あ〜、もしかしてWBGT超えた?マジで?いやいや、まだ朝10時じゃん!
まあ、超えちゃったものはしかたないし、これで試合は中止なので片付けをしていたら、試合運営していた学連の子がご丁寧に説明をしにきてくれました。「この時間で(WBGTが)大幅に超えちゃうと流石にキツいです」「感染症対策にくわえて熱中症対策もしなきゃいけないので大変です」と頭を抱えてました。何としてでも日程を消化させたいのに、なかなか思うように消化できないもどかしさをひしひしと感じながら、次の会場へと移動しました。

会場となった名古屋商科大学サッカー場。メインだけでなくバックにもスタンドがあり、周囲を緑で囲まれていて、なかなかいい環境でした。

一旦名古屋市内に戻り、次の会場である大垣市の岐阜協立大学グラウンドに向かう。が、一つ気がかりなことが一つ。試合終盤頃に岐阜県内でゲリラ雷雨の予報が出ていたのです。「天気、試合中保てばなんとかなるか…」と楽観的に考えながら会場に到着。日が傾いてきたとはいえ、あいかわらず滝汗がボトボト落ちる暑さ。「ひょっとしてこの試合も(WBGT)超えるのでは?」などという不安を感じながら、時間通りに常葉大学vs岐阜協立大学の試合が始まった。
この試合も開始2分、ショートコーナーから常葉大10番古長谷のミドルシュートが綺麗な弧を描いてゴールに吸い込まれる。あっけなく常葉大が先制した。

綺麗な弧を描いた常葉大、古長谷のゴール。チーム1のテクニシャンが開始早々、その技を魅せてくれた瞬間でした。

その後も畳み掛ける常葉大に対し、必死に守る岐阜協立大。雨のように打ち込まれるシュートをこれでもかっ!と弾き返す。バーに2本阻まれる不運もあったが、打てども打てども入らないいや〜な展開ながら、常葉ベンチで陣頭指揮を取る元磐田の山西コーチは「いいよ、後は決めるだけだから」と非常に優しい檄が飛ぶ。いや〜、こういう時ってついつい「何で決められないんだ!」と怒鳴りたくなるところなんですが、なんと心が広いのかと常葉の試合を見るたび、いつもこの山西コーチの的確な指示かつ優しい声掛けに、かつてのトッププレイヤーとしての器の大きさを感じさせられます。

体をのけぞりながら外に弾き飛ばす岐阜協立大キーパーの安江。ガッチリとした体型ながら再三にわたり俊敏な反応を見せていた。

キーパーの弾いたボールがバーに跳ね返り、なんとかクリアする岐阜協立大DF。まだまだ暑い中、集中を切らさず冷静に対応し、ピンチを凌いだ。

常葉大15番沢村のシュートはバーを叩いて弾き出される。前半15本のシュートがことごとく枠を捕らえないのは、ちょっとね〜…

で、この試合もやはりクーリングブレイクを挟む。朝の試合ほどではないものの、やはり汗はダラダラとかく暑さ。それが証拠に、先制点を決めた古長谷が35分に熱中症で交代。と、その頃から遠くに黒い雲と、なにやら雷鳴のような音が聞こえたりし始める。やはりゲリラ雷雨の予報は誠だったのか?という雰囲気が漂ってくる。
雷鳴の影響もなく無事に前半が終わり、WBGTも基準値以内だったようで何事もなく後半も始まった。しかし、依然として雷鳴はまだ聞こえる。後半開始から10分くらいすると、晴れてるのだが雨のようなものがポツポツと降り出してくる。撮影しながら慌てて荷物を纏めつつ、折りたたみ傘を開き、雨用の撮影モードに切り替える。しばらくするとやや大きなめな雷鳴が。4審が主審を呼んでなにやら話をする。とりあえずプレー再開した数分後、稲光と雷鳴が鳴り試合は中断。この時点で試合の中止を確信したので、纏めておいた荷物を抱えて早々に撤退。案の定、そのまま試合は打ち切り。両チーム協議の結果、この時点で試合成立として終了、常葉大が1-0の勝利で終わった。
試合消化が遅れている常葉大としては一つでも消化させておきたいだろうし、岐阜協立大も前半のシュート数が岐阜協立1本に対して常葉15本と内容的に悪すぎるから、大量失点する前に終わった方が得失点差的にもメリットはあるので、まあ妥当な選択だったと個人的には思いましたね。学連的にも延期は避けたかったでしょうし…。

移動前の雲の様子。この頃はまだこんな感じでした。

ただ、大変だったのはこの後。大垣駅まで戻るバスを待つ間、どんどん雲行きは悪くなる。稲光と雷鳴が半端なく増えていく。落雷で思われるものもどんどん増えていく。幸いだったのはまだ雨が降ってかったこと。悪いことに天気予報がが見事に的中した瞬間でした(笑)
バス停に着いたはいいものの、辺り一面は黒い雲で覆い尽くされる。西側がまだ明るいものの、それも時間の問題だろう。なぜなら、西側で何度も落雷と思われる雷鳴と稲光が多発していたからだ。

バス待ちの様子。この後、一気に黒い雲が辺り一面を覆い尽くし、分単位で稲光と雷鳴が鳴り響く地獄絵図と化す。

これほどバスを待つ10分足らずが長く感じたことはないでしょう。あまりに長く感じたので、数百メートル手前のバス停まで歩く。手前のバス停に着いてしばらくして、20秒近く光り続けるえげつない稲光が光る。
本格的に雨が降り始め「そろそろヤバい」と思ったその時、向こうからバスがやってくる。ギリギリのところでなんとか雷雨から逃れられた。
大垣駅に着いたら雨は本降り、雷はやはり分単位で発生する状態。一刻も早く、この場から撤退しないといけない、まだ西の空が明るいうちに…

西側はまだ明るい、といってももはや時間の猶予は無いに等しい雲の様子。

雨が強くなる前に関ヶ原を越えないと帰れなくなる。というわけで、駅のコンビニでさっさと買い物を済ませ、急いで米原行きの電車に乗り込む。
その頃には雨は大雨になっていて、西に行けば行くほど車窓からの景色が見えないくらいの雨に加え、けたたましいくらいの雷の中を列車が走っていく。

関ヶ原駅の様子。まるで台風中継のような光景。

しかし、関ヶ原駅を過ぎてしばらくすると雨は弱くなり、トンネルを出て滋賀県内に入ると急に辺りがあかるくなる。雷鳴は聞こえてくるものの、雨はすっかり止んでしまった、さっきまでの「台風中継」が嘘のように…。
ということで、壮絶なゲリラ雷雨から無事帰還することができました。関ヶ原の戦いではありませんが「リアル関ヶ原の退き口」となりました(笑)

あまりの長文となってしまいましたので、続きはまた改めて書き起こしたいと思います。

大垣駅にあるコインロッカー。この日の行軍に相応しい、島津義弘のロッカー…(笑)

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