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元作詞家の「古き良き昭和」其の二

♬ 『いちご白書』をもう一度

バンバン

 皆様もう御存知、1975年発表の大ヒット曲です。唄いましたフォーク・デュオ「バンバン」にとっては五枚目のシングル楽曲でありました。

1975年 CBS・SONY

 当時ディスク・ジョッキーとしては既に人気も高かったメンバーのばんばひろふみ氏が自ら荒井由実氏に作詞/作曲を依頼したのは有名な話です。それ迄ヒットに恵まれなかった彼等にとってはこれが最後の砦とばかりのチャレンジであり、荒井氏の曲で結果が出ないのならば致し方ないといった決意があったとのことです。後にばんば氏は「これがバンバンの寿命を延ばしてくれた曲」と荒井氏に対する感謝のコメントを述べております。

 タイトルにある「いちご白書」とは

『いちご白書』(いちごはくしょ、原題:The Strawberry Statement)は、アメリカ人作家ジェームズ・クネン(James Simon Kunen)によるノンフィクションである。著者が19歳の時に書かれ、コロンビア大学での1966年から1968年までの体験、特に1968年の抗議行動および学生抗議者による学部長事務所の占拠についての年代記となっている。同書を原作にした映画は、アメリカでは興行的に振るわなかった。しかし日本では『イージー・ライダー』や『俺たちに明日はない』と並ぶ、アメリカン・ニューシネマの人気作品となった。
Wikipedia より引用

 当時はアメリカン・ニューシネマといったジャンル区分があったのですね。

1970年 アメリカ

 日本国内でも起こった学生運動が背景の過去となった学生時代を思い懐かしむ内容ですが、既に社会人となった男性がその節恋人と観た映画の再上映を知り、そこから回想のストーリーが始まるといったあたり…ユーミン氏の構成力と言葉選びの巧みさには流石と恐れ入ります。目にしたのは雨に破れかけた街角のポスター、甘くも儚い記憶の世界観をこの一節で表現し切っております。座布団三枚!

ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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