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元作詞家の「お茶目なPOPS女史に花束を」No.4

Tiffany

♬ I Think We're Alone Now(ふたりの世界)

 80年代当時実力派ティーンズ・アーティストが次々と現れる中、前回ご紹介しました「Debbie Gibson」と良きライバル関係にあり、各々存在感の比較によく挙げられたもう一人のPOPS女史…「Tiffany」を今回はフィーチャー致します。

Tiffany Renee Darwish

 その才能は幼少期より既に開花しており、数多くの「のど自慢大会」に出場しては賞金を稼いでいた彼女。テレビでパフォーマンスを観た音楽プロデューサーにスカウトされたことをきっかけに、1987年15歳の若さでTiffanyはデビューを果たしました。

 デビュー後のプロモーションに於いて面白いエピソードがあります。当初夜の所謂クラブで大人相手に行われた宣伝活動は、若いアーティスト本人とのジェネレーション・ギャップもあり良い効果を生むものではありませんでした。そこで関係者から提案されたのは〝ショッピング・モール〟でのプロモーション活動でした。彼女と同世代の少年少女たちは日々ショッピング・モールで時間を過ごすことが多く、そういった層をターゲットに矢は放たれ、そこからの口コミ宣伝にも期待が込められました。

 範囲を広げたショッピング・モール宣伝活動はツアー化され、継続は正に力なり、デビューから2枚目のシングル楽曲「♬ I Think We're Alone Now(ふたりの世界)」は特に注目を集めメディアへの問い合わせが殺到したとのことです。併せて宣伝会場への客足も一気に伸び、驚くなかれ…その結果当該楽曲はビルボード・チャートでトップを記録してしまいます。ご近所感覚のアイドル・アーティストがスター街道に脚を踏み入れた瞬間でありました。

1987年 MCA Records

 日本公演も早速に準備され、翌88年には両国国技館でのコンサートが開催されました。日本の若者の間でもかなりの人気であったことはしっかり記憶しております。

 60年代のロック・ミュージックをカバーした「♬ I Think We're Alone Now(ふたりの世界)」は最早ティファニーの代表曲として大衆には認識され、今でもあちらこちらで耳にするある意味スタンダード・ナンバーとなったのです。MVには上記プロモーション活動の様子がリアルに収められております。

ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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