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元作詞家の「ご存知定番・夏(懐)メロ洋楽」夏…その2

♬ Surf City

Jan and Dean

夏と言えば海…海と言えばサーフィン…サーフィンと言えば「ザ・ビーチ・ボーイズ」…ではなく、今回取り挙げますのは「ジャン & ディーン」のお二人です。

Jan and Dean(左からジャン・ベリー、ディーン・トーレンス)

彼等は1960年代前半に “サーフィン&ホットロッド・サウンド” で、かの「ザ・ビーチ・ボーイズ」と人気を分け合ったアメリカの男性デュオであります。

学生時代の先輩後輩に当たるお二人の活動開始は1959年5月。そして同年9月にはデビュー曲「♬ Baby Talk」で全米10位を獲得しております。そのグッド・ルックスも影響したのでしょうか?

ここに少々面白い記事を見つけました。

1962年、ジャンとディーンのそれぞれの恋人ジル・ギブソンとJudy Lovejoyによるデュオ「Jody And Jill」が結成されレコードが制作される。これ以降ギブソンはジャン&ディーンの曲作りにも参加し、1966年には2ヵ月半と短期間だがミシェル・フィリップスの代役としてママス&パパスに加入、写真家としても成功した[9]

Wikipedia より転載

双カップルの彼氏同士、彼女同士が個々にアーティスト活動をするというのは何ともユニークなこと。

彼等と「ザ・ビーチ・ボーイズ」の出会いは1963年頃。当時未だバック・バンドを擁しない彼等のサポートに抜擢されたのがその頃注目され始めていた「ザ・ビーチ・ボーイズ」でありました。そしてその演奏に刺激を受けたことをきっかけに彼等はその後サーフ・サウンドを取り入れて行きます。

良好な関係を持った「ザ・ビーチ・ボーイズ」のメンバーである「ブライアン・ウィルソン」が作曲したメロディーに「ジャン・ベリー」が詞を乗せて完成した楽曲がこの「♬ サーフ・シティ」。

1963年 リバティ・レコード

今見ますと当時らしいクラシックなデザインです。

発売の2ヶ月後には2週連続で全米1位を記録しております。確かに曲調や唄声からコーラスに至る迄が「ザ・ビーチ・ボーイズ」に類似しており、知らずに聴けばどちらとも思える雰囲気です。

サーフ・サウンドのブームに乗り以降もヒットを量産した彼等でありましたが、ここにある不幸が訪れます。

66年にジャンが愛車を運転中、猛スピードで駐車中のトラックに追突し、頭部に大怪我を負い2ヶ月以上昏睡状態に陥りました。活動の停止から翌年にはジャンも復帰しますが、現実これ以後についてはそれ迄の様な勢いは陰りを見せております。

高校生当時、一時期この手一連の楽曲にハマったことがありました。時も当にサーファー・ブームでしたが(実質双方の趣はかなり異なりますが…)、実は私、サーフィンの経験はただの一度切りで、しかもパドリングで沖に出られず終いのデビュー兼引退戦でありました。ピッチャーならば「一人に投げホームランを打たれて交代」? いいえそれ以前に「マウンドに上がる途中で転んで怪我」だったかも…。忘れもしないその気分こそ
「♬ 悔しさと せつなさと 心細さと」
でありました。

皆様もこの季節水場での遊びには十分ご注意下さい。私は常に「地(陸)に足を着けて!」参ります。


ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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