見出し画像

香りと音楽は思い出を呼び醒ます(ただの回想日記)

12月にパリで開催されるBJD(球体関節人形)がメインのドールイベントに出展するため、遅まきながら作業漬けの毎日です。

最近、作業のお供として、しまいこんでいたiPod Classicを思い出したように起動させて作業中BGMに使っています。
昔使っていたiMac、OSやiTunesのアップデートが出来なくなって、数回の引越しを経てパスワードや使用していたメアドも使えなくなり同期をしなくなってから、私のiPodは数年前から時が止まっていました。コールドスリープ状態といいますか。

入っている数千曲は当時好きだったアーティストたちの曲ばかりで、がむしゃらに働いていた時の心の拠り所だったり、めちゃくちゃ遊んだ後に息付ける自分の部屋のような、とりあえず自分と常に一緒に居てくれる存在で。
でも、自分や自分の周りの環境が変わっていくうちに音楽を聴く機会がかなり減って、それは多分自分だけの時間減ってしまったのが一因なんですが、iPodの存在も忘れてしまうくらい音楽とは無縁の日々になっていました。

特になんのきっかけもなく、作業中に音が欲しいな、と思ってまた使い始めたiPod。
曲を聞いてると「え、これ走馬灯?」って自分の死期が近づいてんじゃないのかって怖いくらい、昔のことが蘇るんですよね。
完全に過去のこととして見れるようになっているので致命的な精神的ダメージは無いけど、あーあの頃の自分はめちゃくちゃ若かったんだなぁ…とくすぐったくはなっています。
今も若いと思ってるし、落ち着くつもり無いんですが(笑) 当時の経験があるから今の自分が出来たわけで、経験してない頃に比べれば何かは確実に変わっていて。
その「変わった自分」と「変わる前の自分」を俯瞰で見ているような、曲を聴きながら不思議な気持ちになっています。

香りは記憶と密接につながっている、と言われているけど、何がトリガーとなって記憶が蘇るかは人それぞれあると思う。
真っ暗な道を自転車で爆走しながら感じた秋の空気の匂いとか、初めて見た旅先の景色や友人との会話、当時自分が思っていたことを、匂いと同じかそれ以上に音楽によってアクセスできるんだなーと知りました。

そんな感じなので最新の曲など一切ないし今後も増える予定は無い私のiPodです。ひさびさに聴いて、やっぱりMUSEは好きだな、と感じました。特にライブハウスを回っていた頃の密室というか閉塞的な雰囲気が好き。カバーだけど「Please Please Please」がめっちゃ沁みて泣きそう。今も精力的に活動していてうれしい。
あと昔ヘビロテしていたGold FlapのBlack cherryってアルバムは相変わらず良いいです。寝る前に聴けるダウナー系。
Arctic monkeys のファーストアルバム?これ出た当時友人は「無いわー」って言ってたんですが、私は初っ端から心掴まれて、今聴いても(初々しさはあるけど)「イイじゃん!」って思ってます。

音楽ってやっぱりいいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?