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#4. パパは泣き虫?

パパの大切なガオちゃんへ。

 ガオちゃんは、どんな時に涙が出ますか?ころんで痛かったとき?ビックリしたとき?自分の思い通りにいかなかったとき?あなたの泣いてる姿もかわいくて、パパはあやしもせずにボーっと見惚れてるときもあるよ。ゴメンね。最近は甘い「泣きマネ」も上手になってきたね。

パパはもともとちょっと泣き虫なんだけど、がんになって輪を増した気がするよ。

大人は「悲しいこと」が起こったときに泣くことが多いね。パパもがんになった直後、再発直後は悲しくてよく泣きました。なんで僕が、なんでまた、これからどうなっちゃうんだろう…って。病気がわかったときは、意味がわからなくて、悲しくて、申し訳なくて、悔しくて涙が出たけど、今毎日のように溢れる涙は嬉しくて、ありがたくて、今が一番幸せだと感じて、こぼれてくるよ。

愛するママとガオちゃんがいてくれること。
家族が全力で信じて励ましてくれること。
病院のスタッフ、友達、たくさんの人に支えられて今生きていること。
両腕が自由に動かせること。
(1度目の再発のときは両腕が完全にマヒして動かせなかった)
また歩けるようになったこと。
笑ったり、怒ったりできること。
ご飯が食べられること。
声が出せること。
朝陽が美しいこと。

今まで当たり前だと思ってたことが当たり前じゃなかった。
「有り難う」は「有ること」が「難しい」って書くからね。
それをイヤというほど体験させられたよ。そうするとなんだかありがたくてありがたくて涙がポロポロポロポロあふれてくる。「今、自分がどれだけ幸せなのかに気づけたこと」はがんがもたらしてくれた一番大きなギフトかもしれない。

パパはこの2年ちょっとで一生分くらいの感動の涙を流したよ。幸せだった。感情を表に出せることはいいことだとパパは思ってる。それでぶつかり合うこともあるけどね。グッと我慢する方がよくない。
パパはもっと「笑顔」を出した方がいい自覚があるから、今口角あげるトレーニングしてるところ!ワッハッハー!散々泣いたから、「泣き虫」から「笑い虫」に進化するぞ!

230916 パパ

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