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文化は30年サイクルで更新されてゆく?

まず上の写真を見ていただこう。これは私が所有して30年以上経つ本達の一部だ。片岡義男と言えば「彼のオートバイ、彼女の島」「スローなブギにしてくれ」が有名だが誰に貸したか忘れたが、いつのまにか本棚から消えている。ちなみに映画化もされたようだが、その頃、国外にいたので観ていない。そして、ご多分にもれず私も大型バイク(CB450 K1)に乗っていた...。

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私には一世代違いのお友達も多い。SNSの流行で知り合った人もいる。
中には私が若かった頃、60年代の終わりから70年代までに興味を持つ人もいる。今から40年〜50年前だ。そういう方達には妙に親近感を覚える。年齢は聞いたことはないが30代だと推測する。

私は今のトレンドにも興味があり、情報は収集しているつもりだったが、30代の情報と少しズレがある。それはきっとデジタル世代だからだろう!パソコンは物心ついた頃には家にあり、携帯も初期から使っているだろうし、スマホもすんなり当たり前のように使いこなしている。

私はパソコンはピーピーガーガーの頃から使い始めているが、30代は明らかに違う感性を持っている。それは私の世代がアナログが基本になっているの対し、デジタルが土台となっているということだろう。80年代生まれはデジタルネイティブ(92年以降生まれ)ではないが、限りなくそれに近い感覚を持っている。

しかし、事、昔の話になると素直に反応する人もいるのが面白い。
そして興味津々で質問攻めに遭う。

何故だろう?しばし私は考えた。これはあくまで推測という前提の話になるが、この世代の親は僕と同世代ということだ。物心ついた90年代の家庭環境には、親世代が夢中になたものがゴロゴロしていた。それは例えばだけれど、棚に並べられた片岡義男の本だったり、ロックのLPレコードやフルムカメラだったり、そしてアコースティックギターだったりする。そんなものに囲まれ育った20代、30代は私達世代の気持ち、すなわち親の青春時代を知りたいのかもしれない。実のところ30代は昭和の文化の中で育ったと言うことだ。今フィルムカメラ、カセットテープ、LPレコードと言ったものが見直されている。それがレトロフューチャー的に見え、ちょっとエッセンスを自分の感性にとり入れて個性を出したいと思っているようにも見える。

どの時代にも一部の家庭にはそんな物が沢山保管されている。30年サイクルというのがあるかもしれない。ということは30代が私の年令に達した頃、その子どもたちは親の青春時代に興味を持つということかな。結論は後30年後に判るだろう。

今回の話は自分の趣味嗜好を前提に話をした。家庭によっては親が歌謡曲が好きで当時のアイドルを追いかけていたという親もいるだろう。家庭それぞれに感性の違う親がいる。言えることは血の繋がりは感性も受け継がれるのは確かだ。だから、そうあって欲しいという私の妄想と思って貰っていい。でも確かに一部の30代の中にこういう人もいるのは確かだ。そういう人達に我らの時代を次の世代に繋げて欲しいと願っている。

時代の変化は早くなっている、新しいイノベーションが起こり、それについていくのも大変と感じる歳になった。でもついて行けるところまでついて行く。そんな世界で私達の時代を伝えていければこんな幸せな事はないから。

前回書いた「叔母が80歳の時に残した自分史から考える先代からの言葉

で、私の親世代の事を書いた。今回はその30年後の話を考えてみた。

Photographer higehiro

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