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ファンにはなれてもオタクになれない奴

ついこないだ友達と話しているときこんな話題になった。

「古川って自分のことなにオタクだと思う?」

オタク。つまりそのことに関して知らないことはないみたいなことだろうか。

周りが「バスケオタク」「車オタク」などいろんなオタクとしてものを語る中。自分だけ一人でぽつんとしてしまった。

なんか俺の中で、「オタク」という言葉がピンとこなかったのだ。

中高時代銀杏BOYZが好きで、あらゆるCDや本などを買ってインタビューなどをたくさん読んだ。
今はスピッツが好きで4-5年くらい聞いてるし、ライブにも行ったことがある。
それはオタクなのかと聞かれると、?となる。

ギターを弾くことも好きで、なんだかんだ2-3年くらい練習している。
曲を作るのも好きで、1年くらいDTMをやっている。
お笑いも好きで、テレビ番組とかもよく見る。

でもどれも、「オタク」かと言われると、あまりピンとこない。

全部ファンではある。
そのことが好きであれば、ある程度話すことができればファンは成立するからである。

ただ、エキスパートとしてものを話せないと「オタク」にはなれない。なれないというか、”浅いオタク”になってしまう。

これはものに対する向き合い方なのだろうか。

最近は時代が進み、必要な情報の多くがネットから得られるようになった。

ある好きなものができて、それにハマったら、とにかくネットで情報を漁っていろんな知識を得る。時間を忘れてのめりこむようにしてコンテンツの楽しさを享受する。これの繰り返しでオタクは形成される。

しかし、そこまで好きなものにのめりこめることがあまりない。
スキだからと言ってそんなに全部情報を集めていなくていいし、俺の場合全部を一気にわかりたいというよりはゆっくり知りたい。
(例を出すと、俺はスピッツの曲は全部はまだ聞いていない。あと3-4アルバム聞いていない。新曲を聞くようにじっくり聞きたいのだ)

推しのある人生、オタクの人生は楽しそうだ。
好きなものをどんどん増やしていき、雑学や知識を深め、人生を自分の色に染めていく。それができる人は強い。

でも、自分はそうはなれない。そもそも物語の内容を覚えたりルールを覚えたりするのがあんまり得意じゃない。

俺は俺なりに好きなもの、「ファン」といえるものを増やしている。オタクじゃないけれど。

いつか何かのオタクになれるかな。


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