なんとなく僕たちは大人になるんだ

学校からの帰り道に、
「もう今日は疲れたからどこにも寄らずにさっさと帰ろう」
と思うようになったのはいつからだろう。

本屋でいろんなジャンルのコーナーに寄らずに真っ先に(大学で専攻の)情報分野に行くようになったのはいつからだろう。

アマプラで何を見るかを決めてから見るようになったのはいつからだろう。

やりたいことがたくさんある。これもやりたい。あれもやりたい。

「でも寝るか!」

と思うようになったのはいつからだろう。

飲み会の誘い。めっちゃうれしい。
でも今月飲み会多すぎるんだよなぁ。金かかりそう…

「ごめん!また今度で🙇‍♀️」

いつからだろう。

去年の始めくらいからかな?生活してて迷うことが減った。

自分のやりたいこと、好きなこと、この選択した方が楽!っていうことがめっちゃ分かるようになった。

昔はもっと頑張ってた。というよりか、どれが自分にとって楽なのかがあんまりよく分かってなかった。
とりあえず色々みたい、いろいろしたい、頑張りたい、それが楽しい、というモードだった。
自分のことが分かってなかったのかもしれない。

でも今は「これだるい」「これ興味ない」「これめんどくさい」という自分のささやきが聞こえて「もう辞めとこうぜ」となる。

これだけ言うとなんかなまけた人間みたいだけど笑、でも生きるのがラクになったんだよ。
だからいいことなんじゃないかな。

でも、さまよってた、もがいてたあの感じ、視界がぼやぼやしてる中必死に自分の琴線に引っかかるものを探してたあの頃が急に懐かしくなることがある。

久々にこないだお昼に友達と映画見に出かけて、適当に2時間くらい話して帰った夕方、「なんかこの感覚懐かしい」って思った。

あ、今日ひまだ。なんもやることないわ。
この時間なら2、3時間適当に1人でぶらぶらしても親から何も言われない。何しようかな。
空気が美味しいな。もうすぐ夏かぁ。あーどこ行こ。

すごい懐かしかった。
高校時代の部活後に適当に本屋なりBOOKOFFなりにふらついてた頃の気持ちをおもいだした。

あの頃は時間が無限だった。どっちにいってもどこに行ってもいいような気がしてた。

自分の好きなように、好きな場所に行けることが楽しかった。

だからどこ行こうか。どっち行ってみようか。どの本屋に、どのコーナーに、何の本を、
すべての選択が楽しかった。

そう。

でも今でも!

今でも時間があれば、
このドキドキが味わえるんだ!

と思った時に…

あーそういうことかってなった。

周りに社会人の友達が多いから「休日何してる?」みたいな話題をよくするんだけど、だいたいゲームか友達との遊びかどっちかだ。

「もっと趣味とかに使えよ」とか勝手に思ってたが、ゲームしたくなるよなぁって腑に落ちてしまった。

中高の頃のだらーっとした幸せを社会人でも味わいたいんだ。きっと。

社会人なったらこうやってだらーっと本屋行って読んで、テキトーに時間つぶすのが幸せになるんだろうなぁって、

思ってしまった。

わかっちゃったよ。おい。
こうやって、なんとなく大人になるんだろうなぁ。

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