事件で振り返るストリートファイター6
今年の6月に発売されて以降
2D格闘ゲームというジャンルにおいて、異例の盛り上がりの見せる「ストリートファイター6」
いままで「格闘ゲーム」というジャンルに触れてこなかったライト層から、いわゆる「格ゲーマー」と呼ばれるヘビー層まで幅広く評価され
2023年12月3日時点、Steamの売り上げ1位となっている。
2位「遊戯王 マスターデュエル」、3位「エーペックスレジェンズ」が基本プレイ無料だということをふまえれば、この令和にフルプライスの格闘ゲームがここまで売れるなんて誰も想像しなかっただろう。
ここまでは「スト6」の素晴らしい実績、いわば光の面を記したものである。光あるところには闇があるのは世の常。
多様性に富む様々なユーザーがプレイする、というのは結果としてネガティブな事件にも繋がる。
今日はそんなスト6の闇の側面、事件をもって振り返っていきたい。
※事件の概要を伝えるもので拡散を目的としてはいませんので、事件に携わる、あるいは当事者のアカウント、ユーザー名は掲載しません。
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2023年5月オープンβ
前作最上位ランカーが、ランクマッチ認定で”初級者”を選択！？
今作から取り入れられた、実力がかけ離れたマッチング「格差マッチ」を防ぐ為に取り入れられたと思われる「自己申告によるランク認定システム」。参考として「前作ストVでのランク帯がいくつの人がどこに位置するか」を記載しているにも関わらず、そこに相当しない選択をしたプレイヤーがいたことで物議を醸した。
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2023年6月14日
シルバー帯で勝率30%プレイヤーさん、お気持ち表明して引退
発売して1か月もたたずに”お気持ち表明”の上で引退宣言してしまうプレイヤーが出現。そのあまりの香ばしさに注目が集まるも、格闘ゲームの敷居の高さを示唆する点から一部賛同者も現れてしまう。なお本人は引退などせず更にランクをあげているそうだ。
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2023年6月14日 同日
某有名プレイヤー、JPにブチ切れて「JP悪口かるた」を作成してしまう
打撃も投げも必殺技もなんでも取れる最強当身技「アムネジア」を筆頭に強力な技を多数もつボスキャラ「ＪＰ」にブチ切れた某有名プレイヤーが、憎しみを込めた呪詛をかるた形式で投稿してしまう。
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2023年6月25日
モダン操作に切れた自称上級プレイヤーさん「猿でも出来る操作で自分が上手いと勘違いするな」
モダン操作に切れたプレイヤーが「モダンとクラシックを分けてマッチングしろ」という要求を発信。モダン操作に対するヘイトをもった賛同者や、該当の発信者に対する批判、いまもなお続くクラッシクモダン論争の先駆け的な事件といえるだろう。
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2023年7月1日
相手の残り体力1割にSA3フィニッシュはマナー違反？
対戦において腹がたつこととして「残り体力1割に対してのSA3でのオーバーキル」といった投稿が話題に。演出が長いことがいけない、といったハード側への意見から、相手のプレイにまでこだわりを求めるな、といった反論から、様々な意見が飛び交った。
この件にはプロゲーマーまでもが反応を示した。ちなみにプロの意見としては「一部同意はするものの、怒らせるような悪意によるものは極めて少なく、ゲーム性故仕方ない」といったものだった。
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2023年7月27日
ドギツイ下ネタの名前のプレイヤーさん、200年BANされる
自由にプレイヤー名を変更できるスト6において、あまりにも過度な下ネタを用いていたユーザーが多数の通報をうけたことにより、2225年までオンライン機能を制限される。当の本人は、切断してない！電波も良好！理解できない！と文句を言っていた。そして別アカで遊んでる模様。
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2023年8月20日
前作でチート使用していたVTuber、スト6でもチート使用
人知を超えた何やら”怪しげな動き”をするプレイヤーが見つかる。有識者による検証により”チートの可能性が高い”となった該当のプレイヤーは、前作ストVにてチート行為のあったSteamIDと一致していたことから疑いは加速。該当のVTuberはXにて、AI開発をしていた、該当のプロジェクトは凍結した、と表明した。
しかし、後に
多くの方から「使いたい」「売ってほしい」とのメッセージを頂いたがプロジェクトは凍結しました。
と不穏な投稿を残している。
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2023年9月5日
柔道をマナー違反と言い切ったJP使い、格ゲー衰退論を唱える
柔道やバックジャンプによる逃げ、ガン待ちなどの戦術に対して「ルール違反ではないがマナー違反」と論じるプレイヤーが現れ話題に。この独自の意見だけに留まらず、「それじゃ初心者やめちゃって格ゲーは流行らないよね」とハード側への批判を展開した。
もちろん発信者は批判されたが「マナー違反」という言葉がうけネタ化した。前述した「SA3によるオーバーキル」も同様に「マナー違反」と評される。
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2023年9月7日
マスターレートを他ゲームの段位に例えた投稿が物議、MR1499以下は2D格ゲーの基礎を学ぶ必要あり
とある有名プレイヤーが、スト6のレーティングシステムのポイントをバーチャファイター4EVOの段位で例えた内容があまりに辛辣すぎたため物議を起こす。特に1499以下のユーザーに対しては「2D格ゲーの基礎を学ぶ必要あり」と記載したことで炎上。ゲーム内最高ランクであるマスターに到達しても、このような指摘をうけないといけないのはあまりにも酷ではないか、といった意見が多く寄せられた。
MRが1500以下の有名配信者のコメント欄は「基礎が足りていない」「基礎6」などのコメントで荒れることとなった。
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2023年9月8日
マスターレートを前作ストVのランクに当てはめた投稿が炎上
バーチャEVOの段位でにぎわった翌日に今度はプロゲーマーが「ストVのランクに照らし合わせるとこんな感じ」と投稿し炎上。「1700以上が基礎ライン」とあまりのもプロ目線すぎる投稿に、他のプロも「厳しすぎる」とツッコミが入った。多くのプレイヤーのモチベーションを低下させる配慮に欠けた投稿だと批判が集まった。
その後、あまりの反響に狼狽したのか該当のプロは「○○ポイント以上がラーメン」などといった「レーティングを麺類に例えた投稿」をしていた。私は鬼スベりに感じた。
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2023年9月11日
Wi-Fiで格ゲーする奴は有罪、炎上
某有名プレイヤーが「Wi-Fiで格ゲーする奴は有罪」と投稿。これだけ短い文章ながらにRTが1000を超える。その後の該当のプレイヤーは謝罪せず、「Wi-Fiで格ゲーは有罪」という一貫した姿勢を見せた。
無線有線論争は格ゲーのみならず、様々なゲームで議論のタネとなるものだがスト6という大きなムーブメントが故に話題になったように感じる。
またスト6のネット対戦の環境が優秀で、無線だろうとあまりラグを感じづらいことも話題性に拍車をかけたように思う。
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2023年10月9日
プロゲーマー主催の大会にランク詐欺、サブ垢プレイヤーが出現
有名プロが主催する人気の大会にて、明らかに該当のランクを逸脱したプレイングをみせる参加者が数名みつかる。モラルの低いプレイヤーが企画を潰してしまうのは残念でならない。
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2023年10月16日
すい星のごとく現れトップランクへ上り詰めた謎のプレイヤー、チーターさんだった
たった11時間のプレイで世界1位のポイントに上り詰めた謎のプレイヤーが現れる。
プロによるリプレイ検証から”常軌を逸した反応速度”や”毎回同じフレームで行われる対応”、”謎に安いコンボ”などからチーター認定される。
後日、カプコンから制裁があったのか該当のアカウントのポイントは初期値にリセットされる。
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2023年11月15日
アカウント名にスト6のキャラ名を入れたX民、ネット上でのナンパに失敗して晒される。該当のキャラ名がトレンド入り。
自称神奈川県某市内で最強のマリーザ使いであるX民がネット上でナンパするも、無残に失敗した上に晒される。炎上や時事ニュースを取り扱うアルファアカウントに取り上げられたことにより大拡散され、不名誉な形で”マリーザ”がトレンド入りしてしまう。
これに伴い「俺は○○市最強のマリーザだよ」「俺は○○区最強のマリーザだよ」というポストが一瞬流行った。
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2023年11月21日
スト6を始めたVTuberさん、初日からモダンアンチ勢に詰められる
スト6を始めた某VTuberが、配信初日にこんな人たちが湧いてきたと発信したことが話題に。「ほんとうはクラシックがやりたいんだよね」などとキモい詰め方をするモダンアンチの厄介格ゲーおじさんの存在が白日の下に晒され、界隈に衝撃を与えた。
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2023年11月28日
チーターと思われる報告に対して「ザンギ使いは小指をパリィボタンに構えているのでこれぐらい普通」という凄腕一般プレイヤー現る
11月27日に「これってチートでしょうか？」といった旨の動画が投稿される。動画内ではあらゆるタイミングの打撃に対してジャストパリィをとるザンギエフがいたが、この問いに対して「ザンギ使いならこれぐらいとれることあるよ」というあまりにも強気なコメントマスターザンギが降臨。
俺も小指をパリィボタンに備えるべきかなぁ、と自分の行動を見つめ直すプレイヤーが続出する。
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2023年11月30日
モダンを使ってる自分自身を反省しましょう！とコメントをするモダンアンチ現る
わざわざ投稿された動画までいき、モダンアンチコメントをする逸材が現れる。常軌を逸した論調に加え、動画投稿主よりもランクが圧倒的に低いことが判明し「どこから目線の意見なのか」と更に衝撃を与えた。
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2023年12月2日
オートジャストパリィ&投げ抜けチーター現る
先日のザンギエフ小指パリィに続いてチーターが報告される。
8月に現れたチート開発者に対して「チートを売ってほしい」という声があったと記載したが、他にもチート開発&販売をしているユーザーがいる可能性を感じざるを得ない。
人気のゲームにはチート問題が付き物だが、なんとかカプコンには頑張ってもらいたい。
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以上！！
多すぎ！！！
こういった問題はすべて「それだけユーザーが増えたんだなぁ」の一言で片付くかもしれないが、ひとりひとりのプレイヤーが画面の向こう側には同じ人間がいることを意識し、最低限のモラルをもってプレイすれば少しは改善できるはずだ。
これからのストリートファイター6にも注目していきたい。
オワリ。
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