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【水害対策】避難確保計画の作りかた

先日、とある施設の管理者の方から水害対応について相談したいという話があった。
話を聞いてみると、水防法改正がとか言ってる。
こちらも専門家でもないのでナンダナンダと色々調べてみるとどうやらこれみたい。

水防法が改正されて、「河川氾濫等の浸水想定区域内に所在する要配慮者利用施設では、避難確保計画の作成義務がある」らしい。

また、すでに計画を作成していても、「令和元年11月以降、大阪府管理河川について浸水想定の見直しが行われた」、「令和2年月には高潮の浸水想定が公表された」、「令和3年3月には内水氾濫の浸水想定の見直しが行われた」ために、計画を変更しなくちゃいけない場合があるらしい。

なんとなく知ってたけど、そんなに想定が見直されていたんだ。そりゃ見直さなくちゃ。

で、さっそく計画のひな型をダウンロードして読んでみた。

なるほどなるほど

ポイントをザクっと見ると、対処すべき水害は次の4つということみたい
・洪水
・高潮
・内水氾濫
・津波

で、それぞれについて、ひな形のブランクを埋めていけば計画が出来上がるって寸法のようだ。

例えば洪水のセクションでは
・施設がある場所で浸水が想定されている河川
・河川ごとの想定浸水深
・避難情報の発表に際し判断の基準となる観測所
これらを調べて書く。

また
・注意体制のときには、活動内容はこれで、対応要員は誰
・警戒態勢の時には、活動内容はこれで、対応要員は誰
・非常態勢の時には、、活動内容はこれで、対応要員は誰
ってのも分かるようになってる。

当然、避難場所もあらかじめ定めておかなくちゃならないので、フローチャートに従って、どういう場所を選ぶのかがわかるようになってる。実際によその施設(建物)を避難場所とするならば、その施設との事前の協議とかいるのだろう。

てな具合で、その他の災害(高潮、内水氾濫、津波)についても順次埋めながら作るようになっている。なかなかよくできているひな形だと思う。

私の感じたポイントは
・災害種別ごとに整理しながら考える
・情報に応じた体制を整理する
実際にこの計画で回すとなると回し方のマニュアルは別で必要
そしてやっぱり訓練が大事
って感じ。

例えば、「情報収集」とかあるけど、どの情報を確認して、どう判断するのか考えておかないと無理。
また、「避難誘導」とまではあるけど、どのように避難誘導するのかはこのひな形では細かくは制定できない。
そして、やっぱりマニュアル作ったら訓練が大事。

これから降水シーズン本番にはいるので、施設関係者じゃない方も、自宅や職場を想定して、このひな形を利用して考えてみるといいと思う。

みやもと★

ちなみに、大阪市の浸水想定ザクっとこちら


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