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放送大学の心理検査法基礎実習を受講しました。

ChatGPTは有償版のPlusを使っていますが、GoogleのGeminiの無償版を使ってみたら「こっちのほうが性能いいんじゃない?」とか感じていたわけですが、動画生成のSoraを見てOpen AIやっぱり凄いわと思いました。Higashiyamaです。

放送大学2023年度2学期の成績が発表されましたね。みなさまお疲れ様でした。
私は今期、ふたつの面接授業を受講しました。
心理検査法基礎実習と、ライブWeb授業の心理学実験(基礎)
前者はA評価、後者はマルA評価をいただくことができました。ありがたい。

さてこの記事は来期に心理検査法基礎実習の受講を検討されている方向けに書いてみようと思います。受講前に気になりそうなポイントを、QA形式で。講義や検査の内容にはあえて触れません。


Q1. どの先生の授業を受講したのですか?

丸山 純一(マルヤマ ジュンイチ)先生の授業を受講しました。
穏やかで丁寧な素敵な先生でした。印象に残っているのはレポート提出時のメールのやりとりです。先生が優れているとお考えのレポートはどのようなレポートでしょうか?といった趣旨の私の質問に対するお返事が素敵でした。
1対1のメールでご回答いただいた内容なので公開は控えますが、レポートの一般的な評価軸と、先生ご自身の評価軸のお話に加えて、評価軸が多様になることによる評価される側への影響に言及されていました。
特に最後の、評価される側への影響に対するお考えが、先生のお人柄をよく表していらっしゃっるようで、素敵だなと感じました。
ということで、この記事はあくまで丸山先生の授業を受けた個人的な印象・感想のシェアになります。
また、私は2023年1学期に心理学実験1を受講しましたので、それと比較した内容にもなっています。

Q2. 予習は必要でしたか?

予習は必要ありませんでした。
放送大学で認定心理士取得を目指す方は、心理学実験系の面接授業も受講されると思いますが、それら心理学実験系の授業と異なり、心理学統計法との関連も特にありません。ちなみにこの心理検査と心理学実験の違いは、認識しておくと良いと思います。
Google Gemini君はその違いを以下のように説明してくれました。

心理検査と心理学実験は、どちらも人間の心理を理解するための方法ですが、いくつかの重要な違いがあります。

1. 目的
心理検査
:個人の心理状態や能力を測定することを目的としている。
心理学実験:人間の心理メカニズムを明らかにすることを目的としている。

2. 方法
心理検査
:あらかじめ作成された質問紙や課題を用いて、個人の心理状態や能力を測定する。
心理学実験:特定の条件を作り出して、その条件が人間の行動にどのような影響を与えるかを調べる。

3. 結果
心理検査
:個人の心理状態や能力についての情報を得ることができる。
心理学実験:人間の心理メカニズムについての一般的な法則を見出すことができる。

4. 倫理
心理検査
:検査を受ける人のプライバシーや尊厳を守るために、倫理的な配慮が必要となる。
心理学実験:実験参加者の安全や権利を守るために、倫理的な配慮が必要となる。

5. 具体的な例
心理検査
:知能検査、性格検査、発達検査など
心理学実験:記憶実験、学習実験、態度形成実験など

まとめ
心理検査と心理学実験は、人間の心理を理解するための異なる方法です。心理検査は個人の心理状態や能力を測定するために用いられ、心理学実験は人間の心理メカニズムを明らかにするために用いられます。

補足
心理検査は、臨床心理学や教育心理学などの分野でよく用いられます。
心理学実験は、実験心理学や認知心理学などの分野でよく用いられます。

Google Gemini

Q3. パソコンのスキルは求められますか?

パソコンのスキルは不要です。
心理学実験系の面接授業のレポートでは、受講者全員の実験結果を集計したグラフや表を作成し、レポートに含めることが求められます。Geminiの説明にもありますが、実験は一般的な法則を見出すことが目的ですから、実験参加者ひとり(=自分)の実験結果だけを考察するだけでは不適切なわけです。なのでパソコン、というかMicrosoft Excelのようなスプレッドシートのスキルがないと少し苦しいと思います。
一方、心理検査は個人の心理状態や能力の測定が目的ですから、被検者(=自分)の検査結果に焦点を当てた評価・考察こそが重要です。検査結果の評価・考察にスプレッドシートは必要ありませんので、パソコンスキルは不要と言えます。
検査と実験の違いが、レポートの内容の違いになっているわけですね。

Q4. 授業は難しかったですか?

難しくないです。難易度を心配せず受講いただけるのではないかと思います。
授業はざっくり、以下の3パートに分けられます。

  • 講義 (レポートの書き方含む)

  • 検査

  • 他の受講者とともに検査結果を考察

心理学実験1に比べると、講義のスピードはゆったりしており、メモが追いつかないことはありませんでした

検査も学力試験ではありませんので、難しくてできないといったようなものではありませんのでご心配なく!検査結果を通じて自分と客観的に向き合うことがこの授業の醍醐味と思います。

検査結果は、近くの座席の方々と共有し、意見交換を行います。2日間の授業で3つの検査を受検するのですが、その中でもバウムテストというものがありましてね、その結果のシェアリングは面白かったです。ちなみに検査の内容は事前に調べないほうがいいです。バイアスかかっちゃうと思います。

Q5. レポートは難しかったですか?

2日間の授業を通じて受検する3つの検査に関するレポート、計3本を作成します。心理学実験1に比べると、負担は少なかった印象です。
レポートの書き方は講義中にも説明されます。レポートの構成は心理学実験1のそれと同じで、以下のとおりです。

  • 目的

  • 方法

  • 結果

  • 考察

  • 引用文献

ただし、目的・方法・結果の記載は心理学実験1に比してかなりシンプルなものになります。
結果をグラフや表形式で表す必要がないだけでなく、目的において仮説を設定しないことが大きな違いかなと思います。また、考察が肝になることは共通ですが、この考察対象が異なることもポイントです。
心理学実験では、受講者全員の実験結果を踏まえて、仮説が支持されたかどうか、なぜそのような結果になったかを考察します。
一方、心理検査では仮説を設定しませんので、ただ純粋に検査結果を通じて、自分自身を客観的に考察することになります。
先に"検査結果を通じて自分と客観的に向き合うことがこの授業の醍醐味"と書きましたが、これを醍醐味と捉えられない方は考察を書くにも苦労されてしまうのかもしれません。逆に、これを醍醐味と捉えられる方にとっては、楽しみながら考察を深めることができるのではないかと思います。

Q6. 受講者の年齢層や男女構成は?

心理学実験1と異なり、年齢層や男女の数は集計しませんでした。レポートに使用しないデータなので。ただ、体感的には心理学実験1とほぼ同様、すなわち平均年齢は40代後半、男女比は1:2くらいだったと思います。ご参考まで。

Q7. 他の受講者と交流する機会はありますか?

先述の通り、近くの座席の方々と検査結果を共有し、意見交換する時間がありますので、それが交流の機会となります。

以上です。心理学実験(基礎)についてはまたいずれ。少しでも参考になれば!


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