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放送大学の心理学実験1を受講しました。

丸亀製麺の冷やかけが好きです。Higashiyamaです。
認定心理士資格の取得を目標に、昨年の秋から放送大学でリスキリングしています。

先日、初めて放送大学の学習センターに足を運んで、面接授業を受講しました。心理学実験1です。
この記事は、これから放送大学の心理学実験1を受講予定の方向けに書きます。受講前に気になりそうなポイントを、QA形式で。講義や実験の内容にはあえて触れません。少しでも参考になれば!

Q1. どの先生の授業を受講したのですか?

梶原 直樹(カジハラ ナオキ)先生の授業を受講しました。
私は他の先生の授業を知りませんが、梶原先生の授業、めちゃめちゃ良かったです。
講義の内容にストーリー性があり、話し方もとても慣れていらっしゃるようで、聞いているだけでおもしろい。ポッドキャストがあったらぜひフォローしたいと思える素晴らしい先生でした。
ということで、この記事はあくまで梶原先生の授業を受けた個人的な印象・感想のシェアになりますのでご了承ください。

Q2. 予習は必要でしたか?

予習は必要ではありませんでした。
ただ、心理学研究法や心理学統計法などを受講しておくと、そこで学んだ内容の理解が深まったり、よりスムーズに授業内容を理解することができるだろうな、とは感じました。

Q3. パソコンのスキルは求められますか?

一定求められると考えた方が良いと思います。
具体的には、レポートの作成で文書作成ソフトや表計算ソフトを利用する必要があります。一応、グラフを含めて手書きでのレポートも可なのですが、個人的には手書きレポートの方が遥かに難易度が高い印象です。
ちなみに、私のクラスには22人の受講者がいて、手書きレポートを選択する人は一人もいませんでした。

Q4. 授業は難しかったですか?

「全く理解できなかった!」というような難しさはありませんでした。
授業はざっくり、以下の4パートに分けられるかなと思います。

  • 講義

  • 実験

  • 実験結果の分析

  • レポートの書き方

先述の通り、講義パートは話もおもしろく、理解もどんどん進みます。
実験もおもしろかったです。3種類のうち2種類はペアワークでした。
注意が必要なのは、実験結果の分析と、レポートの書き方です。

まず実験結果の分析。ここで電卓や表計算ソフトを利用するのですが、作業時間は短く、どんどん進みます。具体的には平均値・標準偏差の算出、分散分析、LSD法による多重比較を行いました。
ステップバイステップで進めてくださるのですが、(授業時間の制約もあり)テンポが良すぎるので、計算内容や方法を追いきれないまま、先生が算出した数値だけとりあえず書き留める・・・といったことにもなりかねないかなと感じました。
この授業の目的は、計算方法自体を学ぶことではなく、計算の結果が何を示すのか、そしてそれをどう解釈することができるのかを考察・文書化することなので、計算自体を追いきれなくても問題ないのですが、あらかじめ表計算ソフトで慣れておくと、より計算過程も楽しめるのではないかなと思いました。なお、表計算ソフトを使いたい方はノートPC持参をお勧めします!

続いてレポートの書き方。レポートの書き方に関する講義自体には大きな注意の必要はないのですが、教わった書き方に沿ってレポートを作成するのが難関です。こちらは次の質問への回答で記述します。

Q5. レポートは難しかったですか?

難しかったというか、時間がかかりました。
実施した3つの実験を対象に作成、すなわち3本の作成が求められます。私は念の為、授業の翌日に有給を取得していたのですが、その有給をほぼ丸々レポート作成に費やしました。でも記憶が新鮮なうちに一気に書き上げられて良かったです。次回の面接授業でも、翌日有給取得しようと思います。

さて、Q4にも関連するレポートの書き方ですが、これは3つの実験それぞれで雛形を先生が準備くださり、作成の際のポイントも説明してもらえます。レポートの構成は実験ごとに変わることはなく、共通して以下の通りです。

  • 目的

  • 方法

  • 結果

  • 考察

  • 引用文献

このうち、方法と結果は、雛形をほぼそのまま書き写せば良い形式でした。スマホで雛形のプリントから文字を読み取とって文書ファイルに貼り付けると効率的です。考えなくてはならないのは目的、考察、引用文献です。

まず目的。なぜ私(=実験者)はこの実験をしようと考えたのかを記述する必要があります。授業の受講者は自らこの実験を企画したわけではないですし、実験の結果も授業で明らかになっているのですが、あたかも「この実験に関するテーマで疑問と仮説を持っていて、この実験を通して仮説を実証するんだ」という体で、目的を記述しなければなりません。ちなみに、この目的の書き方次第で、考察の書き方も変わってきます。

続いてその考察。目的で示した仮説が支持されたのか、支持されなかったのかをまず記述します。どのような仮説を立てたかによって、記述内容が変わるわけです。加えて、なぜこのような結果になったのか、この結果をどのように解釈することができるのか。一般論や思いつきではなく、実験結果に基づいて考察し、文書化する必要があります

そして引用文献。目的と考察のいずれか、あるいは両方で、うまく引用文献、すなわち過去の研究を踏まえた記述を作る必要があります。なお、引用文献自体は先生が各実験で一つずつ参考を示してくれますし、自分で他の文献を引用しても構いません。
"過去のXXXXの研究ではこのようなことが判明しているが、YYYYの条件が考慮されていない。考慮した場合にはZZZZのような作用が想定されるので、結果としてはAAAAのようになるのではないか"
素人ながらに、きっとこんなような書き方が求められるんではないかなぁと考えながら、目的から考察まで、引用の仕方を含めて一貫するような文章を推敲していたら、3本のレポート作成でほぼ丸1日費やしてしまったというところです。個人的には「難しかった」とはちょっと異なる感覚です。

あと細かい点ですが、一つ目の実験のレポートについては、グラフの添付が求められました。散布図で折れ線、標準偏差を示す形式で、有償版のMicrosoft Excelであれば簡単に作れるのですが、無償で利用できるWeb版のExcelやGoogleスプレッドシートではこれが難儀でした。
学習センターのPCではインストール版のExcelも利用できたのですが、動きが重すぎて・・・😅

Q6. 受講者の年齢層や男女構成は?

三つ目の実験を通じて受講者の年齢層と男女の数も数値化されました。私のクラスは平均年齢48.0歳、標準偏差9.2。女性15名、男性7名でした。これはきっとクラスによってまちまちだと思いますので、文字通りご参考まで。

Q7. 他の受講者と交流する機会はありますか?

実験がペアワークであるおかげで、交流のきっかけはあります。私はペアワークした方と昼食をご一緒させていただきました。本業では接点が生まれないような方とのお話はとても新鮮な刺激になりました。

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