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個人主義

生まれた瞬間から死ぬまで
脱出することができない

何度目覚めても
私という肉体に閉じ込められ
私という精神に縛られている

人生とは
私という個体が生きて
私という個体が死ぬまでの
どこまでも個人的な出来事

あらゆる生命は
そのような運命から
逃れられないと思っていた

だから証を残すのだと

 自分が確かに 
 この世に生きたという証を 

個体の死 それが命の終わり

ずっとそう思っていた
そうとしか思えなかった

死で終わる世界が
死で始まる世界に 
変わるまでは


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