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3本まとめて出演のお知らせ(①2024.6.9 BSテレビ朝日「日曜スクープ」、②2024.6.10 BSTBS「報道1930」、③2024.6.17BS日テレ「深層NEWS」)

今週は少々忙しく、TV出演に応じられなかった週でしたが、来週以降は何度かお話をいただいています。

① 2024.6.9 BSテレビ朝日「日曜スクープ」
日本に帰国して初めて「日曜スクープ」にお邪魔します。
「日曜スクープ」はウクライナの戦況を手堅く報じてくれることで定評のある番組。
私は前半部分(19:00-20:10)に出演します。ウクライナの今について、じっくりとお話しできればと思います。

② 2024.6.10 BSTBS「報道1930」
欧州議会選挙特集です。

私以外に、フランスとドイツの専門家が出演予定。

私からは、選挙結果の分析と共に

1) EU加盟諸国における「右傾化」の特徴と選挙結果が今後の欧州政治にあたえる影響
2) (これまでの欧州議会選挙でも指摘されてきた)ロシアによる選挙介入
3) (これまでの欧州議会選挙ではほとんど意識されなかった)中国による選挙介入

についてお話しできればと思っています。

ちょうど昨日(6月6日)から、オランダで欧州議会選挙が始まっています。最も早く選挙を開始し、最も極右や欧州懐疑派の影響力増大が懸念される国ですね…

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR066CX0W4A600C2000000/


また、ロシアによる欧州議会選挙への介入に関しては、EUは強く警戒しています。そもそも欧州議会は、EU諸機構のなかでも対ロシア批判の急先鋒的存在ですから、ロシアによる情報戦も欧州議会を明確にターゲットにしています。

欧州議会そのものが、ロシアの偽情報による欧州議会選挙への介入に気をつけるよう、再三呼びかけています。この危機感・切迫感は、前回の2019年の欧州議会選挙とは桁違いだと言えるでしょう。

この↓動画は、ロシアによる偽情報を用いた選挙介入に気をつけましょう…と、欧州委員が演説をしている動画を欧州議会のサイトが流しています。
ロシアが偽情報を流すことによって選挙結果をコントロールしようとしていることを、いかにEU全体が警戒しているのかがよく分かると思います。

最後に、これまでの欧州議会選挙では中国の影響が取り沙汰されたことはほとんどなかったのですが、今回の選挙では、ドイツの右翼政党「ドイツのための選択(AfD)」出身の欧州議員のスタッフが中国のスパイ容疑で拘束されたことが話題になっていました。

それから昨日話題になっていたのは、オランダにおいて「欧州・中国関係の改善と強化」を公約に掲げ、中国共産党との結びつきを隠そうともしない政党NL Plan。ここまで来たかという印象です。

ttps://nltimes.nl/2024/06/04/new-dutch-party-european-election-close-ties-china-report

番組でもしっかりお話をしたい点は、おそらくこれまで中国は、欧州議会の影響力を過小評価していたにもかかわらず、2020年以降のEU・中国関係にブレーキをかけてきたのがことごとく欧州議会だったことに気づきはじめたことにより、今回の欧州議会選挙への介入の試みを強めていると見なしうることです。

いずれにしろ、今回の欧州議会選挙は、ボレル代表が強調するとおり、いかに外部からの介入から欧州の民主主義を守るか、という点になりそうです。


③ 2024.6.17 BS日テレ「深層NEWS」
この回は、ウクライナの呼びかけでスイスで開催される「世界平和サミット」の成果を検証します。
このサミットに関しては、

・ 中国が参加するのか否か(結局参加はしないことに)
・ 中国が他の国に対して、同サミットに「参加しないよう」圧力をかけたのか否か(現時点ではゼレンスキー大統領と中国政府の応酬が続いている)

ことも大変重要な点ながら、同サミットで扱いうる「平和の公式」(ウクライナが2022年に提示した停戦・終戦のための諸条件)のアジェンダが3点に絞られてしまい、それによりウクライナが厳しい外交を迫られる可能性もあることに留意が必要です。

こちらは近くなりましたら、またお知らせしますね。

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