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2024.4.30の「報道1930」Youtube動画がなぜか再生出来なくなった(?)ので新たなリンク+追記

実は、先ほどのnoteでご紹介し、番組公式Xアカウントにも掲載されている私の出演番組のYoutube動画が観られなくなっているようでして・・・

番組公式アカウントに貼っていただいてるリンクをクリックすると、こうなってしまうのでした…

…私、なにか差し障りのあることでも申し上げてしまいましたでしょうか…???

確認してみると、1時間ほど前にBS-TBSさんが新たなリンクを貼って下さっていましたので、よろしければこちらをご覧頂ければと思います。

・・・折角リンクを貼り直しましたので・・・
昨日の出演のために準備しつつ、時間の関係で随分と端折ってしまったこの問題の経緯を簡単に申し上げておきます。

私が、番組でも紹介されていたスペインのNGO「セーフガード・ディフェンダーズ」の報告書をXではじめてご紹介したのは2021年の時だったのですが、その時は欧州における実態は非常に限定的にしか(ほとんどスペインの事例しか)明らかになっていませんでした。

私が上記のツイートでご紹介した2021年段階での「セーフガード・ディフェンダーズ」報告書はそこまで大きく日本で取り上げられることはなかったのですが、翌年2022年の報告書は日本でも様々なところで紹介されました。

表紙はこんな感じでした。1930をご覧いただいた方は、欧州に多くの丸印が付けられたこの地図をご記憶かもしれません。

2023年には日本メディアでも、米国や欧州の実態が報じられるようになりました。

今年に入ってからのこちらの記事では、「セーフガード・ディフェンダーズ」の報告書を引用しながら、「日本の事例」も紹介されていますね。
日本にとって全く人ごとではないのです。

今年2月に、新たにハンガリーと中国が治安協力を結ぶことが明らかになったことがどのような具体的な問題をもたらすのか、と言う点については、番組でも申し上げたように、中国の警察がシェンゲン協定締結国であるハンガリーにひとたび合法的に入れば、その後シェンゲン協定参加国を自由に移動することが可能になってしまうことに尽きます。
その場合、ハンガリーのように中国との治安協力の取り決めを有していないシェンゲン圏の国まで、中国警察の影響に「これまで以上に」晒されることになります。

ともあれEU諸国は、中国「国内」の人権状況を長らく批判してきたのですが、そのEU加盟国の中からハンガリーのように中国と治安協定を結ぶ国が出てきてしまうと、今度はEU「域内」にいる、中国にとって「都合の悪い」人々の人権を守ることも覚束なくなってきます。EUにとって大きな矛盾と言えます。

こういった可能性に対してEU全域で警戒感が強まっていればいいのですが、例えばイタリアなどはメローニ首相もタヤーニ外相も昨年から、「(離脱予定の)一帯一路よりも中国・イタリアの二国間の戦略的パートナーシップのほうが大事」と口を揃えており、

https://www.reuters.com/world/partnership-with-china-more-important-than-belt-road-italys-tajani-2023-09-06/

https://www.reuters.com/world/italian-pm-tells-chinas-premier-plan-quit-belt-road-initiative-media-2023-09-10/

この「二国間戦略的パートナーシップ」に治安協力が入る可能性は全くもって排除できません。

EUは対中警戒を強めているようでいて、その警戒感に随所に穴があいている場合が少なくないものですから、EU加盟諸国と中国との治安協力も含め、油断の出来ない状況が続きそうです。


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