はらはらと
はらはらとながす涙もうつくしく世界を雨にするきみのこえ
冬なのにひまわりの花こんなにもさびしい朝をかかえてひとり
よく晴れたひなたのにおいほっぺたをきみのせなかにあててねむれば
しあわせな鳥は鳴かないまひるまのそらにあなたの影をみつける
くちびるのさきで溶けだすチョコレイト世界の闇をのみこむ朝に
窓枠を格子で覆う正しさを忘れるようにコーラを飲んで
真夜中のアップデートを待っている毛布に身体くるんでひとり
知っている代わりになんかなれなくてとなりで眠っていてもひとりだ
(かばん2016/2月号より)
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