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連作 残り香 より

重ねた手、ゆるされるまで永遠のようなすき間をうめる花束

また今日もさがしてしまうあのひとの泣いてる月のような歌声

むすかしいことをみんなが言い出してわたしはあくびばかりしている

これ以上あなたを愛せないような夜もあすには峠を越える

うつくしい予言になってしまうから満月の日は連絡しない


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去年の連作

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