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音声歌集21,22より

冷ややかな豆腐しずかにくずされて箸の先からきみの肉声

青汁にまみれたグラス一気のみしてすこしだけただしく生きる

まよなかのホットケーキにとろとろとしみこんでいくぬるいためいき

レモネード味のゆめから醒めたのでゲーム画面をさまよっている

新作のフラペチーノをわたされて夏のおわりの夜をすいこむ

冷蔵庫あければぎゅうぎゅう詰めの愛、腐りはじめているからはやく

安売りのさくら色したケーキからたしかにさくらの味がしたこと

真夜中のこえはやさしく手をつなぐための右手をきれいに洗う

つぎつぎに割っていくからうつくしい黄身があふれてたすけてほしい

たっぷりときみを身体にいれたので今夜はねむれそうにないです

イヤホンを耳にかければうたいだすあなたのこえはやさしい毛布

なぜ生きるなんて突然聞かれても死にたい理由も特にないので

うつくしい日傘はそっとひらかれてやさしく拒絶される青空

もういないひとのなまえが飛び出してさびしい夜のこえまぎれこむ

やわらかな微笑のように落ちてくる陽射しを招き入れるはなびら

あたらしいかたちの孤独手に入れて再会までのとおいくちづけ←重複

あまやかすあなたはいつもたくさんのアイスクリームを凍らせながら

あのひとのたばこのけむり吸い込んだ眼鏡ケースを抱きしめてみる

消去したはずの画像が残されてどんどんおもくなるみずたまり

ベビー服みたいな色に染められたマシュマロだけをえらぶ、いつでも


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使った歌をまとめちゅう

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