昼顔
ひっそりとするべき恋と知りながらがまんできない 名前を呼んで
カステラのざらめの部分だけそっとすくってきみと過ごす日曜
真夏にも雪を見せたりしてくれるそんな愛され方がしたいの
愛だって知らなかったのかなしみのなかでもきみは激しくおどる
妹のような存在かもしれず昼顔の花揺らしてみたり
しあわせと言えば言うほどうそっぽいアルバムのなか並ぶふたりは
もうきみの何を信じてあげるべき?SOSには応えられない
すこしずつみんな壊れていくのですいつもとおなじ電車に乗って
(2015/10「かばん」より)
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