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丸い星、丸くない星

どうしても苦手なもののうちの一つに、ゆで卵をきれいに剥くこと、がある。コンビニで買ったものだろうが、家で茹でたものだろうがなんだろうが、決してきれいに剥くことができない。

当然コツがあり、そのコツを真似して剥こうにも、結果として小惑星のようなデコボコしたゆで卵ができあがる。それでも年に数回、まぐれでつるんと剥けることがあり、その時の感動は計り知れないものである。

よくゆで卵は、地球の構造に例えられることがある。
ゆで卵の殻が我々人間が立っている地殻であり、白身がマントル、黄身がコア、といった具合だ。
一方、木星型惑星と呼ばれるガス惑星には地殻がない。つまり殻が剥けた状態にある。

きっと、ゆで卵を剥くのが上手い宇宙の神様が扱った惑星が、ガス惑星になり、私のような剥くのが下手な神様が扱った惑星が、小惑星になる。

そう思えば、多少ゆで卵を剥くのが下手でも、宇宙レベルで考えれば微々たる事だと、今朝のゆで卵が剥けなかったことも良しとしよう。
決して、小惑星は重力が小さいため丸くならないという天文学的な理由があるとわかっていても、そんな無粋なことは無しということで。

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