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Shall we dance ?

はいっ、それでは、まず基本の姿勢からぁ。
『1番』でーす。
両足のかかとをくっつけて、足を180度開いてみて下さぁい。

(痛っ、イテテッ・・・)

はい、そのまま膝を曲げてぇ・・・。
笑って笑ってぇ・・・。
はい『プリエ』。
はい、とってもいいですねぇ、みなさん。

(足が、つ、つりそう・・・)


知人の仕事の取材に付き合わされ、とあるクラシックバレエ団に行った。
前もって言い訳を書いておくが、私はこの件については何ら関係ないし、やましいこともないし、踊り方を聞きに行ったわけでも、ましてや習いに行った訳もなく、ただただ付いて行っただけだった。
あまり長々と言い訳をすると、かえって怪しくなるので、この辺でやめておくが、断じてただ付いて行っただけである。その辺誤解なきよう。

たまたま入団体験ワークショップなるものが行われていて、超初心者相手に、入団のプロモーションも兼ねているのだろうが、簡単なレッスンを教えていた。
知人はどっか行ってしまい、壁にもたれ一人立っていた。


どうです?ご一緒にやってみます?

いや、私待ってるだけですから・・・。

そんな遠慮なさらずに、せっかくの機会ですわよ。

いやいや、腰痛めそうですから・・・。

そんなことございませんわよ。ほら、早く。

いやいやいや、そういうわけには・・・。


何を勘違いされたか、背中を押され、不肖ひがし、小さい女の子に混じり、「紅一点」ならぬ「オッサン一点」での体験レッスン。


はぁい、そのまま『アンバーァ』、『アンナバーァ』、『アラセゴォン』、『アンオー』。
はい、いいですねぇ、みなさん。


痛つつつっ

グキッていった



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