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読むこと見ること

知り合いの家を訪ねた。

大の読書家で、あらゆる本が書棚に整然と並べられている一方で、乱雑に平積みされている本も沢山ある。
手に入れた本は一冊たりとも処分をしたことがなく、本にこそ価値を見出している。

ところが、奥さんは真逆の人で、雑誌以外の本を読んだことはなく、本に対して何の価値も感じない。家を占拠している本は、ただの邪魔物でしかない。
それどころか、売って少しでも実入りがあればと公言する。

よくもまぁ、これで一緒に暮らすことができるものだと感心するしかなく、読書観の不一致こそ人生の妨げになるものはない、と何かで読んだことがあるが、百聞は一見にしかず、読書は大事だが、こうして真実を見るのもまた大事だと思った。

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